初夏の羽アリ、用心を=シロアリが成長、巣作りへ―業界団体「湿気対策を」

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2025年05月10日 14:01  時事通信社

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時事通信社

 4月から初夏にかけ、シロアリが成長した羽アリの飛行がピークを迎える。新たな巣作りに向けて飛行を始めるためだ。高温多湿の環境を好むことから、業界団体は湿気対策を呼び掛けている。

 シロアリはゴキブリの仲間で、成長した羽アリは黒っぽく、体長は7ミリ〜1センチほどになる。ずんどう形の胴体をしており、四枚の羽根の大きさが同じでぽろりと外れやすいことが特徴という。

 羽アリが好む場としては、湿気がたまりやすい床下のほか、浴室や台所といった水回りが挙げられる。屋外では、庭などに置かれた廃材に集まりやすい。気温が24、25度以上の蒸し暑い日に、日中から夜にかけて飛行する。

 害虫駆除会社アサンテ(東京都新宿区)によると、同社には4〜6月に羽アリの集団を見てパニックになり、連絡してくる例が多いという。担当者は「羽アリを見つけても慌てないでほしい。室内だったら掃除機で吸い取り、浴室ならシャワーで洗い流して」と話す。

 ただ、殺虫剤をかけるのは危険で、担当者は「別の場所に逃げて新たな被害を引き起こす原因になる。不安なら業者に相談を」と呼び掛ける。

 全国の害虫駆除業者などでつくる日本しろあり対策協会(東京都新宿区)によると、羽アリの被害などに関する相談数は、2020年度に236件だったが、24年度には330件に増えた。協会によると、温暖化の影響で飛行開始時期が以前より早まったのも特徴という。

 同協会の担当者も「湿気対策を行い、羽アリの好む環境をつくらないことが大切」と指摘。「窓を開けて風通しを良くし、巣の温床となる雨ざらしの木材は放置しないでほしい。繁殖時期の前に個人や家庭でできる対策を」と呼び掛けている。 

このニュースに関するつぶやき

  • 布団の上が羽アリでいっぱいになってゾッとした経験ならある。隣の家がシロアリ出た時やった。ついでにうちもシロアリ駆除したよw
    • イイネ!9
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