
接客の仕事をしたことがある人なら、クレーマーに当たった経験が一度はあるだろう。言われのない罵詈雑言を浴びせられれば、心が折れそうになったり、中には「何か仕返しを……」という黒い感情が芽生えたりしても、無理はないのかもしれない。
ガールズちゃんねるに、配送業の事務員から「絶対にダメですがクレーマーに仕返ししたい気分」というトピックが立った。
「電話で『いらない荷物を届けやがって!! コノヤロー!!』と、暴言&罵倒&罵声のフルコースを受けて凹んでいます」
この理不尽なクレーマーは年配の女性だったという。荷物に対する文句は送り主に言ってもらいたいものだ。(文:天音琴葉)
「その分今夜はピザ食べまくりで暴飲暴食してしまいました」
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電話での暴言にすっかり凹んでしまったというトピ主は、
「てか…差出人に文句言うべきじゃないですか? こっちは配送業で荷物を引き受けたから届けただけで、しかも私はそこの事務員ってだけで…」
と続けたように、配送業者やましてやその事務員に怒りをぶつけるのは完全なお門違いだ。あまりの理不尽さに、トピ主は「着信番号が残っていたから本気で番号控えて、何か仕返ししてやろうか? って気分になりました。絶対にダメですが…」と、危険な考えが頭をよぎったことを告白。その上で、「その分今夜はピザ食べまくりで暴飲暴食してしまいました」と、やり場のない怒りを食欲で発散したことも明かしている。
コメント欄にはトピ主への同情の声が殺到した。
「カスハラじゃん 録音しとかないと」
「接客業やっていると、こんな人間が存在するのかって思うようなヤバい人に出くわすよね」
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いずれのコメントにも多数の共感が集まっている。やはり、同様の経験を持つ人は少なくないようだ。
「あれ? もしもし? もしもーし!」聞こえないふりして切る、という人も
「仕返ししたい」というトピ主の気持ちに呼応するように、「玄関にバナナの皮を置いてやりたいね」といったコメントも見られる。もちろん冗談めかしたトーンではあるが、それだけ理不尽なクレーマーに対する怒りが溜まっている人が多いのだろう。
「あんまり酷いクレームは『あれ? もしもし? もしもーし!』って言って一度切る わざとだけど『大変申し訳ございません! 切れてしまいまして〜』って言う」
といった対処法を説く声や、「こういうのAIが対応してくれたらいいのにね」といった意見も寄せられている。
理不尽な攻撃は、向けられた人の心に深い傷を残す。一方で最近はカスハラ対策を講じる企業が増えているほか、東京都ではカスハラ防止条例が4月から施行されている。トピ主のようにピザの暴飲暴食も、たまには良いストレス発散になるだろうが、従業員が一人で抱え込まないよう、上司や会社に対応を相談できる体制づくりが重要だ。
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