「自分のできることが一軍の舞台でもちょっとずつできている」一軍でもらしさが出てきたロッテ・山本大斗

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2025年05月24日 07:16  ベースボールキング

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ベースボールキング

ロッテ・山本大斗[撮影=岩下雄太]
 ロッテ・山本大斗が23日の西武戦、攻守に躍動し勝利に大きく貢献した。



 『8番・レフト』でスタメン出場した山本は1−1の2回一死一、二塁の第1打席、「打つことしか考えていなかったです」と、西武先発・與座海人が1ボール2ストライクから投じた4球目のシンカーを西武の三塁・外崎修汰のグラブを弾く勝ち越しの適時二塁打を放った。「泥臭く1点取ることができて良かった」と喜んだ。



 8−3の5回二死走者なしの第3打席は、左の羽田慎之介が1ストライクから投じた2球目の157キロのストレートを捉え、右中間を破る二塁打でチャンスメイク。続く友杉篤輝のライト線の当たりで9点目のホームを踏んだ。



 守っても、「球際のプレーミスが多かったので、ああいうところでいいプレーができてよかったです」と、9−3の6回無死走者なしで中村剛也の右中間に放った打球をライトフェンスにぶつかりながらキャッチ。



 打っては2安打1打点、守っても好守備を披露した。



◆ 一軍の舞台



 昨季ファームで本塁打と打点の二冠に輝いた山本は、今季2月の練習試合・オープン戦で打率.158(38−6)、3本塁打、9打点とアピールできず、開幕を二軍で迎えたが、打率.365、5本塁打、21打点の結果を残し、4月12日に一軍昇格を果たした。



 4月16日の日本ハム戦、「みんなが作ったチャンスを無駄にしたくなかったので、初球から思い切り振りにいった結果ホームランを打つことができてよかった」と、0−0の6回一死一、二塁の第3打席、杉浦稔大が投じた初球の134キロカットボールをレフトスタンド上段にプロ初本塁打。



 その後、試合に出場したり、しなかったりということがあったが、5月10日の西武戦で4月29日のオリックス戦以来のスタメン出場を果たすと、同日の西武戦から16日の日本ハム戦にかけて6試合連続安打。13日の楽天戦では、「逆風でしたけど打った瞬間行ったと思いました」と第2号ソロを放った。



 昇格してから1ヶ月以上が経過し、ここ最近の山本の打撃を見ていると、一軍の投手に慣れてきた印象を受ける。



 「特に慣れてきたとかではないですけど、自分のできることが一軍の舞台でもちょっとずつできているからというのはありますね」。



 昨年8月以降、“左足の使い方”、“タイミングの取り方”を意識し、確実性を向上させた。2・3月の練習試合、オープン戦では、「結果を求めすぎたというか、ちょっと小さくなった部分もあった」と振り返っていたが、昨季から取り組んでいることも「出せている時もあれば、出せていない時もあるので、その確率を高めて行きたいです」とのこと。2、3月“小さくなった部分”も、今は「全然小さくなっていないです」と教えてくれた。



 長打に関しても「自分の中ではホームランが惜しいぐらいの当たりが出てきているので、そのあとは飛距離を伸ばせるように頑張りたいですね」と話した。



 「守備もそうですけど、まずは打つことでチームに貢献したいです。長打をもっと増やしていけるように意識して行きたいです」。チームは最下位と苦しい戦いが続く中で、希望の光となるような活躍に今後も期待したい。



取材・文=岩下雄太

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  • ソトの調子もイマイチだから難しいけど、後ろにミート力ある打者を置いて、"今は余計なこと考え過ぎないで3回しっかり振ってこい!"で継続して起用したいところ。
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