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2024年7月、近くの中学校プールでの水泳授業中に高知市立長浜小4年の松本凰汰(こうた)さん(当時9歳)が溺死した事故を受けて、同市教育委員会は12日、今夏の同小でのプールでの水泳授業を見送ると発表した。市教委は安全対策を説明して授業実施を目指していたが、保護者アンケートで希望者が8割を下回ったため、学校側と協議し、見送りを決めた。
事故により昨年は市内の全小中学校で水泳授業を中止した。今年はマニュアルの徹底や講習などの安全対策を施し、6月から順次、プールを使った水泳授業が始まっている。同小では5月30日、学校が保護者説明会を開催し、アンケートで参加希望が全児童の8割以上だった場合にプールでの水泳授業を実施するとしていた。
市教委によると、全児童248人のうち参加希望者は198人で、参加希望率は79・8%と8割を下回った。同小は6時間あるプール水泳授業のうち2時間は水場での安全管理を学ぶ座学とし、4時間は他の運動の体育授業に切り替える。
記者会見を開いた市教委の永野隆史教育長は「一人ひとりの気持ちを重く受け止めたい。プール授業を不安だと思った理由を分析したい」と述べた。【小林理】
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