

推しについて話しはじめたら止まりません。気がつけば俺は、いかに推しが素晴らしいかを必死でミサトに説明していました。願わくば清水さんのように家族全員で推しのライブに行きたい……。だから俺は、熱弁をふるいつづけたのです。

清水さんとはあれから連絡先を交換し、近々飲みに行く約束もしています。「俺はいつでも大丈夫なんで!」と声をかけると、「いいですね! ちょっと奥さんに確認してからご連絡しますね!」と快く返してくれたのです。

ミサトに推しができたこととフリーライブに行きたい旨を伝える予定が、気がつけば清水さん一家の話まで熱く語っていました。清水さん一家が、あまりにも俺の理想的な姿すぎてうらやましかったのです。キッズエリアで家族全員でライブを楽しむことができるなんて最高じゃないですか!
しかし饒舌にしゃべりつづける俺に、ミサトは「行かないよ?」と無表情でバッサリ。ここまでのミサトの反応からてっきり順調だと思い込んでいた俺は、予期せぬ反応に驚いたのでした。
【第6話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・煮たまご 作画・マメ美 編集・井伊テレ子
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