限定公開( 3 )
アサヒグループ食品が展開する食料品・ベビー用品ブランド「和光堂」のベビーフードに「異物が混入していた」とする投稿がSNS上で拡散され、波紋を呼んでいます。
発端となっているのは、2025年6月に入ってからX(旧Twitter)に相次いで投稿された複数の報告。混入物や対象商品は投稿ごとに異なり、画像を添えているものもあります。
また、「アサヒグループ食品 和光堂商品お客様サポート係」のXアカウント(@wakodo_support)にも、ベビーフードや粉ミルクへの異物混入の報告が複数件あがっており、幼い子を持つ保護者から不安の声があがっています。
一連のSNSへの投稿について、ねとらぼはアサヒグループ広報に取材。異物混入の事実、調査や対策などについて話を聞きました。
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――「和光堂のベビーフードに異物が混入していた」という主旨のXの投稿を把握していらっしゃいますか
アサヒグループ広報担当者(以下、担当者):全てではありませんが、認識しております。弊社の方から投稿者様に連絡する場合もございます。
――消費者から異物混入の問い合わせは実際に届いていますか
担当者:はい、届いております。また、SNSに異物混入の件が投稿されているのを見て、ご心配になられて弊社の「お客様相談室」にご連絡いただくこともございます。
――SNSに投稿、または問い合わせがあった異物混入について、どのような調査や対応をしていますか
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担当者:SNSに投稿された内容に対して弊社からご連絡を差し上げたケースや、お客さまから直接お問い合わせをいただいたケースにつきましては、商品をお引き取りした上で異物の特定と発生原因の調査を実施し、お客さまに個別に調査結果のご報告しております。個別の事案につきましては、個人情報が特定される可能性があることから、詳細は開示しておりません。
調査結果と原因、対策につきましては、社内で共有化し、十分に協議を行いまして、さらなる品質向上に努めております。
また、商品不具合に関する調査やその結果については、小児科専門医や保健所などの外部機関とも連携し、必要に応じて情報を共有しながら対応しております。
――異物混入に関して、具体的な調査結果は出ていますか。また結果をお聞かせください
担当者:調査を行った結果、製造工程で混入した可能性は極めて低いということが確認されました。SNSの投稿以外の事案につきましても、野菜の食物片やごぼう、人参などの原材料の由来のものだったという結果が出ております。
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虫の混入に関するお申し出もいただいておりますが、その大半は製造工程で混入した可能性は極めて低いとの結果が出ております。一部には、具材の原材料に虫が入り込んでいた可能性があり、それが選別・検品の工程で除去されず、最終的に商品に残ってしまったと考えられる事例も確認されています。ただし、同一の製造ロットで複数のお申し出があったケースはなく、ロット単位での調査も実施した結果、いずれも偶発的な事案であると判断しております。
――商品の自主回収の予定はありますか
担当者:現時点で自主回収の予定はございません。自主回収の判断基準としては、食品衛生法上の健康被害が予想されるかどうか、法令に抵触するかどうか、または事案の拡大の可能性があるかといった点を総合的に検討しておりますが、今回はいずれにも該当しないと判断しております。
――ユーザーに向けてメッセージをお願いいたします
担当者:小さなお子さまが召し上がる商品に対しまして、お客さまをご不安な気持ちにさせてしまったことについて、本当に真摯に受け止めており、お客さまの信頼回復に向けて全力を尽くしてまいります。全ての商品が安全であることを確保するために、製造手順や品質管理を徹底し、必要に応じて見直していきます。
万が一お手元の商品に何か不具合があった場合には、調査のうえご報告いたしますので、「お客様相談室」までご連絡いただけますようお願いいたします。
(了)
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