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7月7日、静岡・伊東市の市議会で田久保真紀市長(55)に対する「辞職勧告」と「百条委員会」の設置が可決された。その発端はもちろん、田久保氏をめぐる“学歴詐称疑惑”だ。
田久保氏をめぐっては、今年5月29日の当選以降に発行された市の広報紙で、「平成4年 東洋大学法学部卒業」というプロフィールが紹介されていた。ところが6月上旬、全市議宛に届けられた差出人不明の“告発文”をきかっけに、彼女の経歴が揺らぎ始ることに。
「市議に届いた文書には、《東洋大学卒ってなんだ!彼女は中退どころか、私は除籍であったと記憶している》と記されていました。6月25日に開かれた議会で、田久保氏は疑惑に関する厳しい追及を受けましたが、文書を『怪文書』だとして取り合いませんでした。7月2日に卒業が証明できるものを持参して記者会見を開くとしていました。
ところが、弁護士同席の会見で明らかになったのは、田久保氏は東洋大学を卒業しておらず、『除籍』されていたという事実。田久保氏は会見を行う数日前に大学まで出向き、卒業証明を発行する窓口で、初めて除籍であることを知ったと説明。また、市長選に際し、自ら“東洋大卒”と公表はしていなかったため、公職選挙法上は『問題ない』と学歴詐称を否定しつつ、大卒という認識について『勘違いと言われたら否定できない』と話すなど、曖昧な発言が目立っていました」(社会部記者)
そして、7日の市議会で冒頭の決議案が可決。さらに、地元メディアによると、田久保氏が市長選の際の報道各社の経歴調査票に「東洋大学卒」と伝え、虚偽の情報を報道させていたとし、市内の男性が公職選挙法違反の疑いで伊東警察署に刑事告発したという。
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辞職勧告に法的拘束力はないものの、このように市民から怒りの声が噴出している以上、もはや田久保市政が正常に機能するかは疑わしい状況。実際、田久保氏は7月4日の県市長会の会議を欠席し、6日に予定されていた地元の名物イベント「松川タライ乗り競走」もキャンセルするなど、公務にも影響が出ている。
そんな田久保氏は、7月中旬にある重要な公務を予定していた。
「伊東市はイタリア・ラツィオ州の都市・リエティと友好都市提携を結んでおり、今年は締結40周年の節目に当たります。そのため、小野達也前市長の在職時、令和7年度の施政方針として、伊東市長がリエティを公式訪問することが決定していました。スケジュールは7月18〜22日で予定されています」(地元メディア記者)
地元での公務をキャンセルしながら“外遊”は決行するとなれば、さらなる批判は免れないだろう。そこで本誌は7月7日昼、伊東市の秘書広報課に対し、渦中の田久保氏が、予定通りイタリアを訪問するのかを問い合わせたところ、担当者は以下のように話した。
「リエティ行きですが、今日結論が出まして、市長は行かないことになりました。代理の者を立てる予定です」
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7月7日夜の会見で今後の進退を明らかにするという田久保氏。はたして、この“詰んでいる”状況に、どう“決着”をつけるのか。
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