住民理解なく「任務遂行できない」=上野和士・陸自第15旅団長―沖縄

27

2025年07月10日 07:33  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

取材に応じる上野和士・陸上自衛隊第15旅団長=5月23日、那覇市
 太平洋戦争末期に国内最大の地上戦で民間人を含む約20万人が犠牲になった沖縄。戦後の米軍統治を経て、自衛隊が駐屯したのは本土復帰後の1972年からで、今年で53年となる。陸上自衛隊第15旅団(那覇市)の上野和士旅団長が9日までに取材に応じ「地域の理解なくして任務は遂行できない。しっかりと県民の皆さんをお守りする覚悟だ」と話した。

 同旅団によると、日常的に離島での「緊急患者空輸」と「不発弾処理」を担っており、これまでに運んだ患者は1万1059人、処理した不発弾は4万341件=いずれも6月26日時点=に上る。

 一方、近年は中国の海洋進出など日本周辺の安全保障環境は厳しさを増している。政府は南西諸島の防衛力強化の一環として、2019年に宮古島、23年には石垣島に駐屯地を開設した。上野旅団長は「駐屯地はその地域での活動基盤になる。即応体制が整ったのは非常に大きい」と語る。

 第15旅団は、27年度までに師団への格上げが予定されており、「一個連隊の新設により部隊運用に融通性が増す。教育・訓練をさらに高め、継続的に部隊を鍛える体制も整う」と述べた。

 政府は3月、先島諸島の住民ら約12万人を対象にした避難計画を公表した。上野旅団長は自治体と合同で住民避難訓練もたびたび実施しているとし、「われわれは計画立案などの経験も豊富。連携を深めていきたい」と語った。

 「陸上自衛隊は住民に最も近いところで活動しており、厳しい声もいただく半面、応援の声もいただいている」と話す上野旅団長。「地域の理解なくして任務は遂行できない」と強調し、「地元の理解を得るためにも、規律の高い精強な部隊を目指し、これからも日々努力していきたい」と語った。 

このニュースに関するつぶやき

  • 私には言論の自由も無く民主主義でも無く人権軽視の中国共産党の良さ理解デキナイ。中国共産党推しのパヨった連中。ホント頭オカシイ。少数の頭のオカシイ連中なんて外患誘致罪で処分した
    • イイネ!5
    • コメント 1件

つぶやき一覧へ(20件)

ニュース設定