参院選の演説に集まった聴衆=18日午後、横浜市緑区 第27回参院選は20日、投開票される。自民、公明の与党が改選50議席を確保し、非改選と合わせて全体の過半数(125)を維持するか、立憲民主党など野党が衆院に続いて参院でも多数を占めるかが最大の焦点。昨年10月に就任した石破茂首相(自民総裁)の政権運営に有権者の審判が下され、結果は連立の枠組みに大きく影響する可能性がある。
首相は21日午後2時から党本部で記者会見を開く予定。参院選の結果を踏まえ、今後の対応などを説明する見通しだ。
参院の総定数は248。今回は選挙区74、比例代表50の計124議席が改選され、東京選挙区の非改選の欠員補充を含めた125議席が争われる。選挙区に350人、比例に172人の計522人が立候補。補欠選挙を除き、衆参両院選挙の投開票が連休の中日に行われるのは現憲法下で初めてとなる。
与党の非改選は75で、首相は50議席を「必達目標」とした。自公は昨年10月の衆院選と今年6月の東京都議選に大敗しており、衆参共に少数となれば政権基盤が激しく動揺し、首相の進退論が浮上するのは避けられないとみられる。
一方、立民の野田佳彦代表は参院でも与党を過半数割れに追い込み、政権交代につなげたい考えだ。ただ、日本維新の会や共産党、国民民主党、れいわ新選組といった野党各党と、32ある改選数1の1人区のうち半数で競合。共闘態勢を十分構築できなかった。

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