
みなさんは、メディアで「ゴミ屋敷」の話題を目にしたことはありますか?「実家がゴミ屋敷になるかもしれない」と不安に思っている方もいるかもしれません。全国の男女500人に行った調査では、7割近い人が「実家がゴミ屋敷になるかもしれない」と感じた経験があると回答しました。
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この調査は、株式会社AlbaLink(東京都江東区)が運営する不動産情報メディア『訳あり物件買取ナビ』が、2025年5月に実施したもので、回答者は女性358人、男性142人でした。
まず、「実家がゴミ屋敷になるかもしれない」と思ったことがあるかどうかという質問について、「ある」と回答した人は全体の68.8%と、7割近くの人がゴミ屋敷への心配をした経験があるということがわかります。調査を行った同社はこの背景について、ゴミ屋敷がメディアで取り上げられる機会が増えたことから危機感を感じる人が増えているのではと述べています。
「実家がゴミ屋敷化しそうで不安になった理由」について尋ねたところ、最も多かったのが「物を捨てられない」で34.2%と圧倒的な票を得ました。
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「物を捨てられない」と答えた人からは、次のようなコメントが寄せられました。
・「母親や兄に物を捨てられない気質があって、新聞や月刊誌が溜まっている」(20代男性)
・「祖母が物を捨てられない。頂き物などの包装紙ですら、キレイにテープを剥がして保管している(40代女性)
・本当に物が捨てられない。どうして捨てられないのか聞いたとき、「捨てるのはすぐにできるけど、捨ててしまったらもう戻らないでしょ」と言われました(50代女性)
次に多かったのは「整理整頓ができない」で10.2%でした。
・親が高齢になるにつれて、通販の段ボールをそのまま放置したり酒類の缶を床に置きっぱなしにしたり、片付けをしなくなった(30代男性)
・父と弟が実家にいて、両方とも片付けが苦手なので、将来ゴミ屋敷まっしぐらです(40代女性)
加齢のせいか、家を管理しようという意識が薄くなったりしていると推察されます。
「賞味期限切れの食材がある」と答えた人は6.4%で、次のようなコメントが寄せられました。
・冷蔵庫にいつからあるのかわからない食品が入っている(30代男性)
・期限切れの食べ物も、なかなか捨てない。缶詰や冷凍は期限が切れても大丈夫だと思っている(40代女性)
この他にも、「年々物が増えている」(5.8%)、「掃除をしない」(4.4%)などの意見が寄せられました。
「実家がゴミ屋敷化しないための対策」について尋ねたところ、「不用品を処分する」が最も多い33.2%の票を得ました。続いて多かったのが「アドバイスを送る」(18.4%)、さらに「整理整頓をする」(11.8%)、「掃除をする」(10.0%)、「ゴミ捨てを手伝う」(9.2%)という結果になりました。
具体的には、以下のような意見が寄せられました。
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<1位 不用品を処分する>
・大半は何がどこにあるか把握していないので、両親がいない間にこっそり捨てたり売ったりしていました(30代女性)
・親と一緒に、年に数回程度の頻度で生前整理をして、不用品を捨てています(40代男性)
・母は捨てるのは許さないが、お金になるならしぶしぶ手放してくれる。そのため売れそうな物をフリマアプリに積極的に出品している(50代女性)
<2位 アドバイスを送る>
・ゴミの出し方を親に説明した(20代男性)
・都度「使わない物は捨てろ」と指導しています。勝手に捨てると後で怒られるので、現在は手を出したくても出せない状態でいます(50代女性)
・ゴミ屋敷のリスク(火災や健康被害、孤立など)を具体的に伝え、早急な対応の必要性を自覚してもらう(60代以上女性)
<3位 整理整頓をする>
・実家に戻る度に、冷蔵庫内の整理と部屋の片付けを手伝っている(20代男性)
・月に1度は実家に行って、一緒に片付けをしています(40代女性)
・言ってもダメなので定期的に片付けに行く。また片付いている我が家に呼び、目が覚めるように仕向けている(50代女性)
<4位 掃除をする>
・姉が号令をかけて、大掃除をする日がある。姉がいなかったら、ゴミ屋敷になっていたと思う(20代女性)
・定期的に実家に帰省し、掃除をしています(30代男性)
<5位 ゴミ捨てを手伝う>
・粗大ゴミを回収場に持っていくのを手伝っている(20代女性)
・時々実家に帰った際は、ゴミ捨てをしている(40代男性)
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実家から離れて住んでいる場合は「親戚に見守りを頼む」や「啓発を行う」「ヘルパーに現状把握を頼む」という対策で効果を感じている人もいるようです。
【出典】
訳あり物件買取ナビ「実家のゴミ屋敷化に関する意識調査」