
高市早苗総裁が野党との連立協議に奔走する中、党員である稲田朋美氏が投稿した“タレント気取り”の食レポ動画が波紋を広げている。10月14日、自身の公式Xに「絶品パエリアとバニラジェラート」というタイトルでアップしたのだが……。
パエリアをほおばる稲田朋美氏
「稲田氏はこの日、白地に花柄模様が入ったノースリーブのワンピース姿で、首元には幾重にも重ねたパールのネックレス。トレードマークの眼鏡をかけ、地元・福井の飲食店と思われる店内で料理を堪能する様子をスタッフに撮影させていたのです」(全国紙政治部記者、以下同)
動画には『#福井グルメ #パエリア #ジェラート #稲田朋美』というタグを自らつけるという、こだわりよう。
「稲田氏は、大皿に盛られたパエリアにダイレクトにスプーンを入れて『ちょっと熱そうやなぁ。猫舌なんやけど』とコメント。フーフーと冷ます際には顔のアップを映しながら一口食べ、『ウンウン』とうなずきながら『めっちゃ美味しい』とコメント。バニラジェラートを食した際には『冷たっ!』と叫び、コメントを求められると、『美味しい』とカメラ目線を投げかけ、『キャハハッ!』と笑っていました」
この投稿のタイミングが最悪だった。さる10日、公明党が連立政権からの離脱を決定したのだ。
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「自公連立は1999年の小渕恵三政権以来、26年間にわたって日本の政治の中枢を支えてきました。そんな公明党からの選挙協力がなくなれば政権運営に大打撃を被るだけではなく、自民党は次期選挙で議席を大幅に減少する可能性が高いのです」
党最大の危機ともいえるときに投稿された稲田氏の動画。Xのコメント欄には、
《自分の事を見て見ての承認欲求がキツい》
《自分が所属してる党が大変な時にこの動画あげるってちょっと信じられない》
《この格好、あり得ない》
《グルメレポーター?? ノー天気でいいご身分ですなぁ》
といった批判が殺到している。
早稲田大学法学部卒業後、弁護士を経て2005年に安倍晋三氏からスカウトされ、政界入りした稲田氏。第2次安倍内閣で規制改革担当相、2016年には防衛大臣に就任するも、南スーダンPKO部隊の日報隠蔽問題で翌年辞任している。
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そんな彼女の人物像について前出の記者はこう評する。
「かつて黒の網タイツ姿で“網タイツの女王”と呼ばれた稲田氏。これは地元・福井の繊維産業を発信する狙いがあると公言していましたが、防衛相就任時には高官から『網タイツ禁止令』を出されたことものちに判明。TPOをわきまえない自己演出が問題視されてきたのも事実です。
またメガネも本当は視力はいいものの、やはり福井の産業振興を口実にメガネを使用しています。今回の動画も福井のグルメを紹介するよりも『自分を見てほしい』という承認欲求を感じてしまいます」
党存続の瀬戸際でお気楽な動画をアップした稲田氏。高市総裁が各党との交渉に奔走している首相指名選挙は21日に迫っている。
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