
パチスロを長時間打つと肩と腰に来る。回転するリールをストップボタンを押して止める、という行為を延々やるからだ。
1時間フルでぶん回すと大体700回転ぐらいになると思う。メダル機の場合は随時筐体にメダルを自分で入れないとならないので、もう少し効率は落ちるかもしれないが、スマスロはメダルレスなので余計に早い。
そして大まかな話になるが1万円使ってノーボーナスの場合、大体300〜350回転ぐらいに落ち着く。つまり、30分で1万円が消失するわけだが、そうすると1時間ノーボーナスの場合、2万円ぐらいは消えちゃうということに。
これ、よく考えると(考えなくても)異常だよね。でもパチスロ打ちは昔からこういうことに慣れていて、平気で万札をサンドにぶち込むのだ。ましてや昔はもっと回らないスロもあったし。(文:松本ミゾレ)
尋常ではないお金の消失速度。運が悪けりゃ10万オーバーの負けも…
|
|
|
|
先日、5ちゃんねるに「6時間でスロで12万負けたわ」ってスレッドが立っていた。11月24日(月)の17時ごろにスレ立てしているので、月曜の朝から打ちに行ってボロボロの状態でまだ明るいうちに撤退したということになる。
さすがに6時間何の当たりもなかったというわけではないものの、せっかく当てたATもろくに活かせずに駆け抜けたりすると、ここまで負けるのも全然あり得る話だ。
スレ主は、スレッドこそ立てたもののそこで体力の限界。気力も底を尽き……という状態だったのか、以降浮上していない。生きているとは思うけど。
24日という、給料日前ギリギリのタイミングで戦いを挑んだまでは良かったと思う。一般的に25日は給料日であること多く、その後数日はホールは調整を渋くしがちだからだ。しかし運が伴わなくては意味がない。昨今は射幸性とコイン単価の高い、設定なんか特に関係ないのでは? と思えるマシンも多い。
6時間程度ではせいぜいAT中のG数込みで4,000Gぐらいしか回せてないはずだが、この4,000Gという区間も、ちょっとタイミングがずれてレア役のヒキが伴わないと、ろくな結果を招かないみたいなことは多い。
|
|
|
|
たとえば「ここでレア役を引くと恩恵あり」みたいな区間が7Gあったとして、それをスルー。しかしその直後にレア役が来る(当然もう恩恵無し)みたいなことって、よくあるんだよね。
極論、ヒキが状況に噛み合わないと昨今の台は出ないので、運が悪けりゃ1時間2万ずつ消えて12万負けってことも全然ある。もちろんそこから捲ることもあるんだけど、12万入れて例えば20万勝って、嬉しいか? となるよね。僕の場合は「だったら午前中に8万勝って帰りたかった」って思う。
今の台って最初に苦しめておいて、諦めなかった人に上位ATを授けるみたいな舐めた作りのマシンが多い。12万あっても6時間で撤退しなきゃならないという滅茶苦茶な事態も生じる仕様。怖いね〜。
10万以上の負けグラフ自体、今はもうそんなに珍しくない!
パチンコホールに行くと分かるが、射幸性の高いスマスロのコーナーを見ると、自分で金を使わずともどれだけ凄惨な状況であるかが分かる。
大抵のホールにはその日のスランプグラフが確認可能なデータランプが備え付けられており、本当に右肩下がりに凹んでる台もすぐに見つけることができる。
|
|
|
|
ひたすらマイナスで10万以上凹んだ形跡のある台ぐらい、今はどこにでもある。それぐらいどこかしらで自力でどうにかしないと負けるのが当たり前ってことだ。たとえば上位ATだってそれ自体の突入時期待枚数は3,000枚程度ってのが大半。10万使って6万出しても負けてるので、そこからさらに自力で事故らせなければならんという話になる。
そんで今は高設定でもせいぜい初当たりの確率が高くなるだけで、ATそのものの性能は低設定と大差ないケースも多かったり。チャンスは流石に多いけど、そのチャンスを活かせるまでは地獄の苦しみに耐える必要があるってことね。つらいね。
昔は良かったなぁ〜。今は怖いですよ。午前中に設定456以上が確定する演出を確認しても、その時点で既に3万ぐらいやられてること、珍しくない。
信じて追ううちに、今度は設定5か6が確定する演出も出てきて、たしかに初当たりは多いんだけど……とか思ってるうちにヒキが死んでてそのまま負けるとかね。一度や二度じゃなく、こういう体験したことのあるスロッターは大勢いるよ。
また、そういうときに限って隣に座ったばかりのおっさんが運よく当ててするする伸ばして2,000枚とかお持ち帰りするんだよなぁ。根拠があるから追ってるのに、結果が伴わないのが一番つらい。もしかすると前述のスレッドを立てた人も、何らかの示唆が出ていて、それで追っていたのかもね。
じゃなきゃ設定も分からん台に12万も入れないでしょうし……。
