「高市チルドレン」に自民戦々恐々=派閥不在、新人教育に躍起

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2026年02月18日 07:31  時事通信社

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新人議員研修会であいさつする自民党の鈴木俊一幹事長(中央)=17日午後、東京・永田町の同党本部
 自民党執行部が衆院選で初当選した議員66人の言動に戦々恐々としている。新人教育を長年担ってきた派閥のほとんどが解散し、それに代わる教育機能を確立できていないためだ。新人の不用意な言動は高市政権への打撃になりかねず、党執行部は「議員のイロハ」をたたき込むのに躍起だ。

 自民は17日、「新人議員研修会」を党本部で開いた。新人ら60人あまりが見つめる中、鈴木俊一幹事長は「謙虚な気持ちを決して忘れないように」と力説。「思うことを思い切り言うのはスカッとして気持ちがいいが、どんな影響を及ぼすかも考えなければいけない」とクギを刺した。

 斎藤健元経済産業相は「1年生議員といえども最高レベルの公人だ」と注意喚起。続いて幹事長室、組織運動本部、広報本部などの担当者が次々とマイクを握り、国会活動と地元活動のバランスの取り方などを指南した。研修会後、新人の多くは記者団の取材を受けず、応じた一人も「議員の心構えを学ばせてもらった」と言葉少なだった。

 党執行部が神経質になるのは新人の言動が批判を浴びた苦い経験があるからだ。小泉政権時代の2005年の「郵政選挙」では83人の「小泉チルドレン」が初当選。今はタレントなどとして活躍する杉村太蔵氏が「料亭に行ってみたい」と発言して謝罪に追い込まれるなど、物議を醸した。

 今回初当選した「高市チルドレン」66人には、参院からのくら替え組から、選挙戦でマイクを一度も握らなかった県連職員まで多様な議員が含まれている。党幹部の一人は「新人の言動も自民批判につながる。無視できない」と警戒する。

 党執行部は今後もコンプライアンス(法令順守)対策、SNS対策、選挙対策などテーマごとに研修会を継続的に実施。党の人材育成機関「中央政治大学院」による勉強会も進める方針だ。複数の副幹事長に担当地域を割り振り、地域内の新人のサポート役とする取り組みも始めている。

 もっとも、党執行部主導で新人教育を進めても、かつての派閥の「きめ細かな教育」を代替できるかは見通せない。唯一残る麻生派からは「派閥がないと党の活力がなくなる」(関係者)として派閥復活にかじを切るべきだとの声も漏れる。 

新人議員研修会であいさつする自民党の鈴木俊一幹事長(奥中央)=17日午後、東京・永田町の同党本部
新人議員研修会であいさつする自民党の鈴木俊一幹事長(奥中央)=17日午後、東京・永田町の同党本部

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  • 今度こそ、支持率下がりそうですか(笑)
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