画像提供:マイナビニュース学校現場において、過剰な要求を突きつける保護者が「モンスターペアレント」として問題視されることがありますが、その一方で、教え子の心に深い傷を残すような「問題のある教師」の存在も少なくありません。当時は教育の一環として受け入れられていた行為も、時代が変化した現在、客観的に振り返ると「理不尽だった」と感じるケースが多く存在するようです。
今回は、マイナビニュース会員303人を対象に実施したアンケートの中から、大人になった今でも「怖すぎた」「理不尽だった」と記憶に刻まれている“やばい先生”のエピソードをご紹介します。
○忘れられないのは“いい先生”ばかりではない?
アンケートにて、今でも記憶に残っている「忘れられない先生」がいるか聞いたところ、「何人か印象に残っている先生がいる」(44.9%)と「1人だけ印象に残っている先生がいる」(19.8%)を合わせて計64.7%にのぼりました。しかし、その記憶のすべてがポジティブなものとは限りません。
「苦手だった先生」「やばい先生」の特徴について尋ねたところ、最も多かったのは「すぐ怒る・感情的になる」(39.3%)でした。次いで「えこひいきが目立つ」(19.9%)、「理不尽なルールや指導が多い」(16.3%)と続き、感情論や不公平な対応が、教え子たちの心に深い傷や不信感を残していることがわかります。
○時代錯誤な「体罰」や「連帯責任」が招いた恐怖
昭和・平成の時代には「当たり前」として見過ごされていたかもしれない、過激な指導や体罰に関するエピソードです。その強烈な「痛み」や「恐怖」は、数十年たった今も鮮明な記憶として残っているようです。
・今の時代では考えられない事だけど小学生の時の担任は良く顔にビンタをしていた。(60代/男性/宮崎県)
・竹刀で殴る暴力教師がヤバかった。(50代/男性/東京都)
・給食を完全に食べ終わるまで、5時間目の授業を受けながらでも食べさせられた。泣いて懇願しても絶対に許さず、登校拒否に追い込まれた。親は全く味方してくれず「食べるのが遅いお前が悪い」と敵対した。親も先生も敵だと思った。(20代/男性/東京都)
・何も関わっていないのに連帯責任と言ってお尻をバットで叩かれたこと。(50代/女性/新潟県)
・50年以上過去にも関わらず、小学校時代の怖い先生を覚えている。今なら許されないような、生徒の顔面に往復びんたを食らわせたり、何時間も正座を強要する先生だった。(60代/男性/千葉県)
・中学生の時、悪いことをして怒られた際に、全員職員室前の廊下で1時間以上正座させられ、足がしびれてきた頃に膝の上を足で踏まれたこと。今なら体罰とも言われかねない厳しい処置だった。(50代/男性/東京都)
・中学生の時の、理科の先生は授業態度が悪いと前に出て来いと言って、その生徒は廊下の防水バケツで頭から水を被せられた。古き遠い日の思い出で、今なら完全にアウトになってしまうなと、先日の同級生の集まりで大いに当時を懐かしんだ。(70代/男性/東京都)
・70年前の小学校の先生ですが、当時は体罰が当たり前のように行われていました。げんこつで頭を殴る、指の間にエンピツを入れて手を握る等ありました。(80代/男性/愛知県)
○感情の爆発と「えこひいき」が残した不信感
先生も人間とはいえ、あまりに感情的だったり、特定の生徒だけを優遇したりする姿は、子ども心に「不公平」という強い違和感を植え付けることも。公平性に欠ける態度は、長期間にわたる不信感の原因となっているようです。
・中学の部活で男子には厳しく、女子には甘い先生がいた。(20代/男性/大阪府)
・えこひいきで女子は室内掃除なのに男子は外掃除ばかりさせてくる先生がいた。(60代/男性/東京都)
・普段の授業では普通に優しい先生だったが、部活動の顧問をしている時に気にくわないと感情にまかせて見境なくビンタやキック等をしてくる鬼先生に豹変した。今の時代だったら問題になっていたと思う。(50代/男性/東京都)
・とにかく勉強が出来る子には優しい。(60代/男性/神奈川県)
・えこひいきがひどくて、いつも特定の人だけ怒鳴っていた。(50代/男性/神奈川県)
○そんなこと言っていいの? 驚きを隠せなかった「先生の発言」
指導者としての立場でありながら、生徒を突き放すような言葉や、個人の本音をそのまま口にする教師に驚いたという回答も寄せられました。子どもの立場から見て、その言動に戸惑いを感じた事例が挙げられています。
・高校入学した直後の担任との初顔合わせの場面で、「高校は義務教育ではないから、勉強しようがしまいが構わない。勉強したくないなら明日から登校しなくていい。」という発言があった。ある意味驚いた。(50代/男性/東京都)
・先生が「自分は運動部の顧問なんて絶対したくない」とおっしゃっていて、気持ちはわかるけどそんなこと言って大丈夫? と逆に心配になった。(40代/男性/兵庫県)
○理不尽な思い出が、いつまでも記憶に残る理由
今回のアンケートでは、数十年以上前の出来事であっても、当時の状況を驚くほど細かく覚えている人が多く見受けられました。なぜ、こうした「負の記憶」はいつまでも消えないのでしょうか。
寄せられた回答を読み解くと、単に「厳しかった」からではなく、「納得できる理由がないまま自尊心を傷つけられた」という点が共通しています。逃げ場のない教室内で受けた理不尽な扱いや、感情に任せた指導は、大人になっても拭いきれない不信感として心に沈殿し続けているようです。
かつての「やばい先生」との遭遇は、決して良い思い出ではありません。しかし、それを反面教師として、「自分はあんな大人にはなるまい」と誓うきっかけになっている人もいるのかもしれません。
忘れられない「先生」に関するアンケート
調査時期: 2026年4月15日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 303人
調査方法: インターネットログイン式アンケート(みるず)