ファッションの選び方が「属性」から「自分らしさ」にシフト “私らしさを主役に”、青山商事が新ブランド発表

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2024年09月13日 11:50  ORICON NEWS

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『&ress』のアイテム
 青山商事は、新たに『&ress』というブランドを展開することを発表した。時代背景として「個」を大切にする価値観の広がりを受け、年代や既存のブランドにとらわれず、消費者が自分らしく商品を選べる環境を整えることを目的としている。同社ではこれまで『n-line Precious』や『PARISSIMA YUKI TORII』などのブランドを展開してきたが、今回の『&ress』は、従来の枠組みを超え、”自由な発想”で商品を提供することに重きを置いているという。

【写真】”服を脱ぐ。私を着る” 自分らしさにこだわった、『&ress』のアイテム

 2000年にレディスアイテムの取り扱いを始めた同社は、これまでユーザーのニーズに応じたフレッシャーズやキャリア向けのブランド展開をしてきた。しかし、SNSの普及などにより、ファッションの選び方が「属性」から「自分らしさ」に変化している現状を踏まえ、既存ブランドの強みを掛け合わせることで、ユーザーの要望に柔軟に対応できると考え、新ブランドの立ち上げにいたった。

 『&ress』は、undress and dress(脱いで着飾る)に由来し、服が主役ではなく「私らしさ」を引き立てることを目的としたブランドだ。スーツはウエストを絞ったデザインから、リラックス感のあるものまで3つの型で展開し、テーラードジャケットやVカラージャケットといったバリエーションも豊富に揃えている。シーズンごとに企画されるこれらの商品は、ブランドや年代に縛られず、着用シーンに応じて選べる自由度の高いラインナップが特徴だ。

 同社商品部・田中美穂氏は「これまではブランドごとにターゲット層を細分化して展開してきましたが、SNSの発展やインフルエンサーの影響により、ファッションに対する考え方が大きく変わりました。現在は年代やブランドに縛られず、自分らしさを基準に商品を選ぶ傾向が強くなっています」と語る。今回のリブランディングにより、消費者が「自分らしく」買い物を楽しめる環境を整えていくとのことだ。

 同社が提案する『&ress』は、既存のブランド構造を見直し、消費者の自由な選択を尊重する新たな一歩となる。今後もファッション業界の変化に対応しつつ、顧客ニーズに寄り添った商品展開が期待されている。

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