兵庫県内にある大型ドラッグストアでのこと。品出し中の女性店員のそばで熱心に話しかける高齢の男性客の姿が。男性は通院帰りのようで、待合室で顔見知りに出くわした話やテレビの話題など、興奮した様子で一方的にしゃべり続けています。セクハラにあたる言葉を発したり、土下座を強要したりといった行為はなかったものの、あいづちを打つ女性店員の声のトーンは迷惑そうでした。
「人恋しい感じ」「うしろに待ってる人いるのに」
ネット上には、接客業従業員と思われる人たちの悩みや怒りの声が散見されます。
大手質問投稿サイトに相談する店員も。
「接客業のバイトをしています。会計後に話かけてくるご老人が多いです。正直、早く作業に戻りたいし、時間がないときは困ります。なるべく穏便に話を終わらせるにはどうすればいいですか」（質問本文から抜粋）
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他にも似た質問は多く、「会計後に話しかけてくるご老人の対応はどうしてますか？」「レジで会計中、店員さんと長話する老人ってどう思われますか？」などが。老人に限った話ではないようで、「おじさんおばさんってなんで店員と世間話するのか」といった声もありました。
回答としては、「『またのご来店お待ちしてます』『仕事があるのでこのへんで』と切り上げる」「その人にとっては今日唯一の会話だからと思うようにして我慢します」といったアドバイスが寄せられています。
そもそも、客はなぜ店員に長話をするのか。ネットユーザーから出た意見は、「話し相手がいないからさみしい、人恋しい感じが」「嫌な顔をしない店員はうってつけなのでは」「昔の市場（で買い物するような）感覚が抜けないのでは」「空気が読めないのかも」など。
Xにもさまざまな意見が投稿されています。
店員側の声としては、「客の長話に一時間も付き合わされた」「距離感がおかしい」「店員の業務には世間話は含まれていない」など。
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見かけた人たちからは、「接客業は会話も立派な仕事では」という声がある一方で、「常識をわきまえるべき」「レジ係に長話する客、デリカシーがない」「うしろに待ってる人いるのに」「大して買い物しないのに長話されて他の客が買いづらい」「店員に長話する年配客はすさまじく迷惑」などが大多数を占めました。
「おしゃべり専用レジ」導入したスーパーも
オランダの大手スーパーマーケットチェーン「Jumbo（ユンボ）」は2021年9月、レジ係と客が世間話やおしゃべりができるレジ「CHAT CHECKOUTS」を200店舗で導入すると発表しました。会計中におしゃべりすることで、高齢客の孤独感をやわらげることが目的。時間に余裕があり、店員と会話をしたい人専用とうたっているため、うしろに並ぶ客がイライラすることもなさそうです。また一部の店舗では近所の人たちがコーヒーを飲みながら会話を楽しめる「おしゃべりコーナー」も設けています。
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