日本酒の味わい、チャートで表示=素材解析技術、AI活用―TDK
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2025年02月13日 19:02 時事通信社
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TDKの日本酒の味わいを視覚化するサービス「Sake Sensing System(サケ センシング システム)」のレーダーチャート=13日、東京都中央区 TDKは13日、日本酒の味わいを解析し、可視化するシステムを開発したと発表した。電子部品事業で培った素材解析技術や人工知能(AI)を生かして成分を測定。「甘さ」や「余韻」など五つの項目で味の個性をチャートに示す。
開発した「Sake Sensing System(サケ センシング システム)」は、約100種類の成分データを独自開発したソフトウエアに取り込み、チャートに表す。発泡度合いや香りの特徴も表現できる。独立行政法人酒類総合研究所(広島県東広島市)の協力を得て開発した。
販売の際、チャートを添付すれば、消費者は好みの商品を選びやすくなる。海外への売り込みにも役立ちそうだ。2月から全国の酒蔵を対象に有料でサービスを始める予定だ。プロジェクトリーダーを務めるTDKの兼森庸充氏は「システムで味の履歴が取れるようになれば、味の継承にも貢献できるようになる」と話している。
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