「トクリュウ」解体に総力＝態勢拡充も検討―警察庁長官

　ＳＮＳなどでつながり特殊詐欺や闇バイト強盗に関わる「匿名・流動型犯罪グループ（トクリュウ）」の取り締まりを強化するため、警察庁は１３日、全国の警察の捜査幹部を集めた会議を開いた。楠芳伸長官は「警察の総力を結集し、中核的人物の摘発と違法なビジネスモデルの解体に向け、取り組みを進めてほしい」と訓示した。

　会議には「司令塔」としてトクリュウ捜査に取り組む警察庁や都道府県警の担当幹部約６０人が出席。昨年１２月以来２回目の開催で、楠長官は捜査でスマートフォンの解析や暗号資産の追跡に警察庁の分析能力を活用することなどを指示した。

　また、中核的人物への「突き上げ捜査」や警察庁の司令塔機能を強化するための態勢拡充についても「検討している」と述べた。