凍結口座から不正出金疑い=強制執行悪用か、3人逮捕―神奈川県警

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2025年05月13日 18:31  時事通信社

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時事通信社

神奈川県警本部=横浜市中区
 裁判所への虚偽申告に基づく強制執行で、凍結された銀行口座から不正に約5000万円を引き出したとして、神奈川県警は13日、詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで、自称飲食店経営の高橋一幸容疑者(47)ら3人を再逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 強制執行は、資金の貸し手側の申し立てによって借り手の財産を強制的に差し押さえ、回収する手続き。凍結口座を巡っては、東京都内のコンサルティング会社が不正に資金を引き出そうとしたケースが発覚し、最高裁が2月、全国の地裁や高裁に事案の概要を情報提供した。

 他に逮捕されたのは、職業不詳吉原秀明(44)、会社役員吉井一旗(53)の両容疑者。

 再逮捕容疑は昨年6〜9月、高橋容疑者が代表を務める法人に知人からの貸付金があるとする「支払督促申立書」など虚偽の書類を東京簡裁に提出。この書類を基に東京地裁が認めた強制執行により、3人が実質管理する凍結口座から約5000万円を不正に引き出した疑い。 
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