警視庁本部=東京都千代田区 私的に購入した漫画やシャンプーなど日用品計約18万円分を経費として請求したとして、警視庁本富士署は15日までに、詐欺容疑で公益社団法人「東京都柔道整復師会」元副会長の新井宏容疑者(64)=東京都杉並区堀ノ内=を逮捕した。「生活費の足しにした」と容疑を認めている。
逮捕容疑は副会長在任中だった2021年4月〜22年12月ごろ、同会の経理担当職員に対し、10回にわたり虚偽の領収書を提出し計約18万円をだまし取った疑い。
同署によると、新井容疑者は経費請求の際、私的に購入した日用品の領収書にうその名目を書いて提出し、その場で現金を受け取っていた。漫画を「資料代」、靴の中敷きを「文房具代」、せき止めを「データ保存用ディスク」などと書いていたという。
22年に週刊誌が疑惑を報じたことを受け同会が調査し、昨年7月に同署に刑事告訴していた。
都柔道整復師会は逮捕を受け、「関係者の皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしていることを心よりおわびする」とのコメントを出した。