金銭支払い「知らなかった」=五輪汚職、角川元会長の本人質問―東京地裁
4
2025年05月20日 20:01 時事通信社

東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(81)=受託収賄罪で公判中=に賄賂を渡したとして、贈賄罪に問われたKADOKAWA元会長の角川歴彦被告(81)の公判が20日、東京地裁(中尾佳久裁判長)であった。弁護側による被告人質問が行われ、高橋被告側への金銭の支払いについて、「(検察官の事情聴取まで)知らなかった」と述べ、改めて無罪を主張した。
高橋被告側に金銭を支払う法的なリスクについて事前に報告を受けていたとする検察側の主張に対しては、「問題を報告されたことはなかった」と反論した。
角川被告の意向で進められたとされる五輪関連業務についても「良い提案だと思ったが、それ以上でもそれ以下でもない。(自身の)干渉はない」と否定した。
起訴状によると、角川被告は同社元専務(67)=有罪確定=らと共謀し、高橋被告側にスポンサー選定や協賛金の減額で便宜を依頼。2019年9月〜21年1月、同被告側に計約6900万円を支払ったとされる。
Copyright(C) 2025 Jiji Press, Ltd. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。