フジテレビ本社ビル=東京都港区 元タレント中居正広氏の代理人弁護士は23日、フジテレビなどが設置した第三者委員会宛ての要求文書を公開した。同委が中居氏の「性暴力」を認定した際の調査で行った、中居氏へのヒアリングの音声データなどを開示するよう求めている。
第三者委は3月末にまとめた調査報告書で、元フジアナウンサーの女性が業務の延長線上で中居氏から「性暴力」を受けたと認定。中居氏側は今月12日、この報告書の中立性・公正性や、「性暴力」という言葉の使用について異議を唱え、関連する証拠の開示を同委に請求した。これに対し同委は22日、中居氏側の指摘に反論した上で、証拠の開示などは差し控えると回答していた。
今回、中居氏側は、同委の回答は「到底承服できない」とし、「少なくとも中居氏の(ヒアリング)音声データなどは開示できるはず」と主張。28日までの対応を求めた。来週には同委のヒアリング手法などに関しても新たに釈明を求めるという。