【 訃報 】俳優・遠野なぎこさん (45) 死去「“摂食障害”と闘う方達をどうか守ってあげて下さい」 同様の方々と取り組みをシェア  “痛みを抱える方々に寄り添いたい”

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2025年07月17日 15:14  TBS NEWS DIG

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俳優の遠野なぎこさんが亡くなったことがわかりました。45歳でした。遠野さんのブログに「訃報のお知らせ」と題して、「親族一同」の方々が明らかにしました。
 

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遠野さんは、10代の頃から俳優として活躍する一方で、複雑な家庭環境に端を発する摂食障害に長年向き合ってきたことを明かしています。自身の半生を振り返る自著『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』(2013年)と『摂食障害。食べて、吐いて、死にたくて。』(2014年)を上梓しており、ブログなどでも表現しきれぬほどの辛さをたびたび表現してきていました。
 



遠野さんは摂食障害について、いわゆる “拒食症” と “過食嘔吐” の双方を経験してきたとのこと。 “過食嘔吐” については「お腹が空いて食べるんじゃなくて、心の隙間を埋めようとする」「トイレに駆け込んで、全部出すっていう、指を突っ込んで全部吐くっていう、すごく不思議な恐ろしい病気」と、過去の動画インタビューで振り返っています。
 



また、今年4月に行われた、摂食障害に陥る若者を描く映画「渇愛」の上映イベントに登壇した際に「別に美しくなりたくて摂食障害になってるわけではないんです。我々はどうにもならないんです。」「ちょっと誤ったダイエットの仕方をして、摂食障害の罠にはまってしまう」と警鐘。「皆さんの理解と優しさで“摂食障害”と闘う方達をどうか守ってあげて下さい」と、 “摂食障害” という言葉がやっと用いられるようになった現代に感慨深く呼びかけていました。
 



遠野さんは、食事を通じて自身の状況を変えるために、自炊に取り組む様子もたびたび投稿。一日の間に何品も作っては投稿するときもあり、友人との外食に出かけたことを知らせる投稿もしていました。遠野さんは「もしも私が飲食店をするとしたら」「“摂食障害”を始めとする痛みを抱えていらっしゃる方々に、寄り添った事をしたい。」拒食期の人には「パクッと一口サイズの“ss”とか。」過食の方も「“L”とか“LL”とか普通に注文出来る」そんな “居場所” を作りたいという夢を綴っていました。
 


そして今年4月中旬には、自身と同様の状況にある方々と交流する “お食事会” を開催。懇意にしているクリニックの協力を得て、参加者に手料理を振る舞い、様々な思いを共有したことをブログに投稿しています。
 



遠野さんは、摂食障害に向き合い、良いときも悪いときも自身のSNSにその状況を投稿。同様の方々に貢献しようという思いと、自身の幸せを追う姿勢を常に明らかにしていました。

遠野さんの自宅からは今月3日に遺体が発見された一方で、遠野さんと連絡が取れない状況が続いていました。ブログによれば「 故人の名誉のため、死因についてもご説明申し上げます。 現在、警察の見解によりますと、事故によるものであり、自死ではございません。」「故人が生前大切にしておりました愛猫は無事に保護され、現在は安心できる環境で元気に過ごしております。」と説明されています。

【担当:芸能情報ステーション】

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