行進する陸上自衛隊の女性自衛官=2018年10月、陸上自衛隊朝霞訓練場 防衛省は18日、陸上自衛隊の「特殊武器防護隊」と「化学防護隊」への女性配置制限を撤廃したと発表した。航空自衛隊と海上自衛隊はすでに女性の配置制限がなくなっており、全ての部隊で制限が撤廃された。
「特殊武器防護隊」などはこれまで、有毒物質や放射能に汚染された地域で活動する可能性があるため、母性保護を理由に女性の配置を制限。装備品の性能向上などで安全を確保できると判断して配置制限をなくすことにした。
自衛隊では女性活躍と人材確保に向けて、1993年から段階的に制限を見直してきた。東日本大震災の福島第1原発事故では、除染を受ける被災者に衣服を脱いでもらう必要があり、女性自衛官の配置が課題となっていた。