桂田被告「注意報認識していた」=知床観光船沈没公判―釧路地裁
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2026年03月03日 20:31 時事通信社

北海道・知床半島沖で発生した観光船沈没事故で、業務上過失致死罪に問われた運航会社「知床遊覧船」社長、桂田精一被告(62)の公判が3日、釧路地裁(水越壮夫裁判長)であり、検察側の被告人質問が行われた。事故当日の詳細を「覚えていない」と繰り返す一方、出航直前、現場海域で波浪注意報が出ていたことについては「認識していた」と話した。
その上で、海上の波の高さや風速などの予報を確認したといい、「航路に影響していなかったので、直ちに出航の判断を変更する必要は無いと思った」と説明した。
検察側に「コースを(短く)変更することを船長に明確に指示すべきだったのでは」と問われた際には「結果的にはそうだった」としつつ、当時のやりとりは「記憶にない」「細かいところは覚えていない」と繰り返した。
検察側は、桂田被告が事故後、妻に「大変だと思うが、また何か大きな事件が起きれば収まります。今しばらくお待ちください」とメッセージを送っていたと指摘。桂田被告は「記憶にないが、心配させないようにと」と述べた。
起訴状によると、桂田被告は2022年4月23日、出航を中止すべき風速や波高が予想され、死傷事故の可能性を予見できたのに、運航管理者などとして出航や航行継続の中止を船長へ指示する義務を怠り、乗客乗員26人を死亡させたとされる。
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