収録されるナンバーは、ジャンルも様々。色気のあるグルーブが特徴的な「P・A・R・A・D・O・X」のようなダンス・チューンもあれば、ドラマティックかつ抒情的な「Tears」のようなバラードもある。各人のソロ・ナンバーでは、それぞれの個性を発揮。大野智は「Hit the floor」で艶っぽいボーカルを披露し、ヒップホップ・グループの韻シストがゲスト参加した櫻井翔の「sugar and salt」では、以前にも増してスキルフルなラップを聴かせてくれる。二宮和也が自身で作詞作曲した「20825日目の曲」は、軽やかなピアノとともに家族への深い愛情を歌い、アルバムのコンセプトである、広義の意味での「LOVE」を感じさせる一曲に仕上がっている。
相葉雅紀の「夜空への手紙」は柔らかな声がセンチメンタルな情景とマッチし、「Dance in the dark」では松本潤の純粋さがホーン・セクションとともに滲み出している。アルバムの中でもとりわけ甘くてムーディな響きの「Starlight kiss」から、80年代ディスコ風サウンドが多幸感をもたらす「FUNKY」にかけての流れは、終盤のハイライトだ。