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10月23日、嵐の通算12枚目となるNEWアルバム『LOVE』が発売された。タイトル通り「LOVE」がテーマになっている本作には、ソロ曲を中心にメンバーそれぞれの「今」も垣間見える。
かつては、癒し系キャラが定着していたリーダーの大野智だが、最近ではチャリティー番組『24時間テレビ』で個性的なイラストのTシャツをデザインするなど、芸術家肌な面をアピール。今回のアルバムではソロパートが長くなり、持ち前の歌唱力も存分に発揮している。ソロ曲「Hit the floor」には、「こっちへおいで」と女性を大人の世界へと誘う歌詞もあり、「今までのソロ曲と全然ちがう」と昂ぶりを覚えるファンも少なくない。最近の大野は癒やしだけではなく、1人の「オトコとしての魅力」が充満しているのだ。
大野のことを、まるで保護者のように世話しているのは櫻井翔だ。ファンの間でふたりは「お山」(嵐という字の上にある山を、年上の2人に例えた呼び名)と慕われ、その友情に萌える女性も多い。そんな櫻井のソロ曲は「sugar and salt」。直訳「砂糖と塩」を略せば「さとし」になるということで、「これは大野へのラブソングでは?」「智に砂糖(甘い囁き)と塩(刺激)を与えてやるってこと?」と一部のファンが沸いている。
嵐のツッコミ担当といえば、二宮和也。演技派、ドS番長、ツッコミ役…とクールな印象があったが、最近ではコントに挑戦するなど親しみやすいキャラを築いている。LOVEがテーマと聞き、もっとも色気のあるニノがどのような愛を歌うのかと期待されたが、ソロ曲「20825日目の曲」では、家族への素直な愛情を告白。先が読めない展開に、ファンは翻弄されっぱなしだ。
一方、人情派で天然キャラが目立っている相葉雅紀は、真剣に音楽と向き合うことで新たな進化をとげている。「夜空への手紙」の作詞を担当した阿部祐也氏とは、ファーストネームで呼び合うほど旧知の仲だとか。以前にもソロ曲でタッグを組んだこともあり、詞につい ても2人で相談して想いを凝縮させているのだという。天然キャラとのギャップが、ファンの心を掴んで離さなそうである。
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そして、今もっとも変化しているのは、永遠の二枚目キャラと思われた松本潤だ。先日のトークバラエティ番組『しゃべくり007』(日本テレビ)で「エッチなビデオを買う」という下ネタを投下し、ファンに悲鳴を挙げさせたのは記憶に新しいところ。さらに、情報番組『とくダネ!』では失恋話を告白するなど、性的な話題に対する姿勢がオープンになってきている。「Dance in the dark」もイケイケなLOVEがイメージされる曲調で、軽やかなメロディーは、今の松潤を象徴する明るさに満ちている。エッチビデオを購入するのも、美少年から大人の男性へと成長している証として、前向きに受け止めたい。
アイドルから国民的スターへと成長を遂げている彼ら。これまでのイメージやキャラクターの殻を破り、三十路男のエロスを全面に押し出してきた嵐の今後が楽しみだ。
(ジャニ子)
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