嵐メンバーも信頼を寄せる大野智のダンス その「振付師」としての顔とは?

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2014年01月25日 17:20  リアルサウンド

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 嵐の通算42枚目となるシングル『Bittersweet』が2月12日にリリースされる。現在オリコンチャートでシングル首位を30作連続で獲得している嵐、今回の新譜でその記録を更新するのも確実とみられている。すでにファンのなかでは松本潤主演の月9ドラマ『失恋ショコラティエ』の主題歌として耳にしている方も多いだろう。本作のダンスを振り付けしているのはリーダーの大野智で、実はこれまでにも嵐の振り付けを数多く担当している。果たして「振付師・大野智」の手がけるダンスとはどのようなものなのだろうか。



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 大野が嵐の振り付けを担当するようになったのはソロ曲「TOP SECRET」(2004年)から始まり、今ではその数20曲以上にのぼる。 最近ではメンバー自らが大野に振り付けを「依頼」することも多いが、2006年に行われたツアー「嵐 SUMMER TOUR 2006 “ARASHIC ARACHIC ARASICK Cool&Soul”」の頃は4人で大野を囲み、「お前、やれよ!」「やるんだよ!早くやれってんだよ!」と「みんなで大野を脅してやらせた」と、櫻井と二宮はテレビ出演時に冗談混じりに語っている。当時の心境について大野は「メンバーにオレが振り付けをするときは不思議な感覚だった。4人がえらい素直だった。気持ちよかった」と話しており、その姿を櫻井は「汗だくになって一日中踊っていて、あのときは本当にリーダーっぽかった。振り付けの仕事って大変だなって見ていて思った」と回想している。



 大野の振り付けはファンの間でも好評だ。なかでも「CARNIVAL NIGHT part2」は「ファンが選ぶ振り付けの好きな楽曲」に選ばれている。この曲の振り付けは、嵐5人が出演した映画『黄色い涙』の空き時間に楽屋で大野がひとり考えて生まれたもの。完成前の踊りをメンバーに見せたところ、はじめはみなピンとこなかったようで松本は難しい顔で眺めていたという。しかし大野はそんな松本のことを「振付師の権限でセンターにした」と冗談交じりで振り返った上で、自分で考えたダンスを松本が踊っているところを見たいと思ったと述懐。そうして生まれた「CARNIVAL NIGHT part2」では、プロフェッショナルなダンスが高く評価されている。



 さてそんな大野の振り付けは一体どのようなものか。メンバーに言わせると、アーティスティックな感覚の大野ならではのものだという。まず教え方からして独特だ。通常のように「ワン・ツー・スリー・フォー」とカウントをとることはせず「チャンチャン」「タタタ」「ここでパン」といったように感性の赴くままのやり方。位置やフォーメーションを伝えた後はもうすぐに踊りながら実演して教えるそうだ。普通のアーティストであれば困惑するであろうやり方でも正確に伝わり、あれだけ完成度の高いダンスを踊れるのはメンバーの信頼関係と絆あってのことだろう。嵐の振り付けにはソロ曲とは異なるこだわりを大野は持っているようで、自身のソロでは細かい綺麗なものに仕上げるが、全員で踊るものはもっとポップで、ファンから「みんなが可愛く見える」ものになるようイメージをもって考えているという。



 今回の「Bittersweet」は大野がはじめてシングルの振り付けを手がけた曲。当初大野は自信がなく、スタジオでもほとんど床にゴロゴロしながら妄想して振り付けを考えた、と自身のラジオ番組で明かしている。想像で生まれた踊りをメンバーに伝えるのは難しい。しかし、それをみんなが理解して動いてくれるのを目にして「嵐ってすげぇな」と思ったそうだ。大野のアーティスティックな感覚と、嵐のパフォーマンス力はどのように融合しているのか。大野の振り付けした「Bittersweet」は、楽曲はもちろんダンスにも注目して観てほしい。(北濱信哉)



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  • リーダー振付するんだね〜。でもそうか。そりゃ町田さんなんかと若い頃のキャリア一緒だもんな〜。
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