嵐のダンスは「成熟期」へ パフォーマンスを支える各メンバーの個性とは?
176
2014年03月29日 13:40 リアルサウンド
雑誌「オリスタ」の発表する「ダンスを教えてもらいたい男性アーティスト」ランキングでEXILEや東方神起、KinKi Kidsらをおさえ堂々の1位を獲得した嵐。同ランキングでは個人でも大野智(3位)や松本潤(7位)がランクイン。嵐といえばダンスというイメージが今やファン以外の一般層まですっかり定着した。
嵐のダンスを牽引するのはリーダーの大野。振付師としても活躍する(参照記事:嵐メンバーも信頼を寄せる大野智のダンス その「振付師」としての顔とは?)彼のダンスを一言で表すなら「軽やか」。テクニック全体に穴がないのは勿論として、彼のダンスが最もキレをみせるのはその身のこなしや脚さばき。ソロ曲「Rain」で見せる横飛びの軽やかさなど、彼以外には真似のできないものだろう。ランキングで7位につけた松本のダンスも大野のものに近く、柔らかい動きが特徴だ。床に這いつくばったり(「Monster」)足を高く上げたり(「truth」)と、もともと身体が柔らかいことを最大限に活かしたダンスを売りにする。またダンスにかけるストイックさも特徴で、その動きは年々洗練されてきているように思う。
ある意味、5人の中で最も癖のある踊りをするのが二宮。手首をかためずヒラヒラと動かして踊るのが彼の特徴だ。首や手足も力が抜け、流れに任せ自由に動かす一方、ターンのシーンでは全身のバネを使って行う。その強弱の付け方、曲の世界観をとらえてトータルで演出してしまうあたりは役者・二宮の面目躍如といったところだろう。ダイナミックな動きが特徴の櫻井はいつでもとにかく力強い。またリズムを裏でとっているのも彼だけにみられる特徴。このあたりはラップを手がけていることも関係あるのだろう(参照記事:嵐の本音はサクラップにあり!? 実はディープな“歌手の仕事”を読み解く)。最後に相葉はそのイメージ通り一生懸命な踊り。いつでも全力投球、120%のダンスで汗だくになる姿は彼の人となりをよく表しているように思う。
このようにそれぞれ違う個性を持った5人だからこそ完成する嵐のダンス。3月20日放送のZIP!に出演した櫻井は、自分たちの踊りについて「嵐のダンスはいかに5人で揃っているかが大切と思っているんです」と語った。嵐全体としてまとまりを持ちながらも、一人ひとりにはダンスの個性が見える。今度パフォーマンスを観るときは、推しのメンバー以外のダンスにも気を配ってみると新たな発見があるかもしれない。(北濱信哉)
Copyright(C) 2024 realsound.jp 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。