男性だけの演劇集団「劇団スタジオライフ」、舞台『トーマの心臓』4年ぶりに再演へ

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2014年04月28日 09:12  BOOK STAND

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"耽美派イケメン集団"として女性から熱狂的な人気を集めている「劇団スタジオライフ」。脚本・演出家の倉田淳さん(♀)を除き、所属する約40名の俳優は全員男性という異色の劇団です。

 その「劇団スタジオライフ」が今月8日、舞台『トーマの心臓』の制作発表記者会見を開きました。記者会見の会場になったのは、神保町の喫茶店「サロンド・冨山房ティールームFolio」。作中の設定に沿った"お茶会"をモチーフに、マスコミ関係者を「招待」する形の記者会見に、同劇団のこだわりが感じられます。

 制作発表では、演出家・倉田さんと『トーマの心臓』原作者の萩尾望都さんのトークショーも催されました。テレビドラマ化もされた大ヒット作『イグアナの娘』(小学館文庫刊)の作者としても知られる萩尾さんは、2012年に、少女漫画家では初の紫綬褒章を受章した同業界きっての重鎮。
 
 その萩尾さんも、今回の再演を喜んでいるご様子。
「『トーマの心臓』は、スタジオライフと倉田さんに出会って開花した、すごく幸福な作品。時代と共に読者は漫画から離れてしまうものだが、"舞台"という別のジャンルで、作品を組み立てて下さった。原作者としてこんなに幸福なことはない」(制作発表会見より)

 『トーマの心臓』は、ドイツのギムナジウム(全寮制男子校)を舞台に、宗教的なテーマを絡めて少年達の人間愛を描いた作品です。劇団スタジオライフによる舞台は1996年に初演。以降、たびたび再演を重ね、今回の公演は2010年以来、4年ぶり7度目の再演になります。

 今回の再演では、葛藤する優等生・ユリスモール役を、山本芳樹さんと松本慎也さんがダブルキャストで演じるのも見逃せません。前回公演『少年十字軍』でも、悩める青年・ガブリエル役と、虚構の存在・サルガタナス役という難しい役どころを、交代で演じ分けた2人は、劇団の中核を担う実力派。今回はどんな演技を魅せてくれるのでしょうか?

 スタジオライフ独自の感性で、ドイツ・ギムナジウムの世界観を再現する舞台『トーマの心臓』。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?


【関連リンク】
劇団スタジオライフ公式HP
http://www.studio-life.com/

『トーマの心臓』
東京公演:2014年5月24日(土)~6月22日(日)  紀伊国屋ホール
大阪公演:2014年7月11日(金)~7月13日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
<料金>一般前売5800円 一般当日6000円(要学生証・当日券のみ)
<お問い合わせ>スタジオライフ 03-5929-7039(平日12:00〜18:00)



『トーマの心臓 (小学館文庫)』
著者:萩尾 望都
出版社:小学館
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  • 昔々、真剣にボンの神学校にユーリを探しに行こうと思ってたなぁ。あの頃ドイツに行くには50万位かかって、バイトしたけど貯まらなかった思い出が再び蘇る。読み返すには辛いマンガなんだよなぁ����
    • イイネ!4
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