音楽と友情をテーマとした8作目のプリキュア『スイートプリキュア♪』。敵セイレーンであり、またキュアビートとして覚醒もしている女の子、それが今回ご紹介する「黒川エレン」です。猫のようなつり目がキュートで、ビートの名前に見合うようなロックな見た目かと思いきや、ちょっぴりドジな所もある可愛い子。そんなエレンについて語っていきたいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■ハミィとの友情
エレンは、敵の本拠地であるマイナーランドの歌姫、セイレーンとして初登場します。立ち位置は幹部のようなもの。プリキュアの妖精である「ハミィ」は、一方的にセイレーンの事を友達だと思っていますが、セイレーンはハミィの事を恨んでいます。二人は昔は仲良く一緒に歌ったりしていましたが、すれ違いや洗脳によってセイレーンは敵となってしまったのです・・・。
プリキュアの邪魔ばかりしてハミィにも冷たい態度をとってきたセイレーンですが、ハミィはそんな彼女に対して笑顔で優しく接します。プリキュアである「響」や「奏」は、敵の作戦だと怪しんだ時もありましたが、ハミィだけはセイレーンの事を最後まで信じました。
ある日、不幸のメロディーの音符が敵のもとに集まってしまい、セイレーンは全世界を悲しみで満たすためにその楽譜を歌わなければいけない状況になります。しかし、ハミィを悲しませることはできないと、彼女は涙を流して歌う事を拒否しました。そして、ハミィが敵に襲われ、それを許せなかったセイレーンの首飾り(人間と猫に自由に変身できるアイテム)が割れ、キュアビートへと覚醒します。ハミィとセイレーンの深い友情を見ていると胸が熱くなります。
■心のビートは止まらない
プリキュアに覚醒したのは良いのですが、猫の姿に戻れなくなり、行くところの無いエレン・・・。洗脳される前は真面目で優しい性格だったせいか、過去の自分の罪を悔やみ、自分はプリキュアになる資格がないと、プリキュアになる事を頑なに拒みます。しかし、敵のバスドラにハミィを傷つけられそうになったり、仲良くなった男の子が悲しむ姿を見て心が揺れ、ダメ押しにハミィの一言。「セイレーンは今どうしたいニャ?」と言われ、悲しむ人を見たくない、守りたいという気持ちに素直になり、本当の仲間になります。「心のビートはもう、止められないわ。」という名言も。
■天然かわいい?
エレンは一見クールでかっこいい女の子ですが、実はお化けが苦手だったり、人間の世界の事を少し間違えて覚えていたりする、ちょっとおバカな子です(笑)。アリア中に転校してくる時、黒板に入らないくらいに大きく名前を書いたり、緊張して眠れなくて倒れたりと、空回っている姿も可愛いです。話が進むたびにすっかり響や奏のコンビに馴染んでいきます。激しくはありませんが顔芸も・・・。
純粋で人の事を何でも信じてしまう「黒川エレン」。だからこそ、敵に染まってしまったり、プリキュアとして覚醒出来たのだと思います。ハミィや響、奏やアコとの友情もアツいですが、個人的には、敵からプリキュアとなった『フレッシュプリキュア!』のせつなとの絡みをもっと見てみたいですね。
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★記者:大吾郎(キャラペディア公式ライター)
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