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イギリス初のエコタウンが誕生間近だ。イギリス政府は4つのエコタウン開発を計画しており、その第1弾となるエコタウンに2015年後半から住民が暮らしはじめる。
日本でエコタウンというと、先導的なリサイクル施設整備事業等の地方自治体プランを、経済産業省および環境省が承認して財政支援を実施したものをイメージされるのではないだろうか。
イギリスのエコタウンは、どちらかというとスマートタウンの方がイメージに近いかもしれない。例えば、パナソニック藤沢工場の跡地を活用した『Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)』のような、エコでスマートな新しい街をイギリス政府はつくろうとしているのだ。
大規模な街づくり
このイギリス初のエコタウンは計画される4カ所のうち、まず『North West Bicester』という場所に作られる。ここに建設されるスマートハウスの数は6,000戸だ。『Fujisawa SST』のプロジェクトでは戸数は1,000戸なので、その規模の大きさがイメージできるのではないだろうか。
![North West Bicester 2](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/04/North-West-Bicester-2.jpg)
『North West Bicester』の第1フェーズではまず393戸が建てられ、今年中に住民が暮らし始める。街にはセントラルヒーティングシステムが導入され、熱や温水を各戸に供給するという。
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コミュニティづくりのしかけ
『North West Bicester』では、住民のコミュニティづくりにも力を入れる計画だ。そのためのコミュニティ施設として、市民菜園やバーベキューエリア、エコビジネスのスタートアップを支援するビジネスセンター等がつくられる。また詳細は不明だが“エコ・パブ”という場所も設けられるという。
住民達は皆、エコタウンの『グリーン宣言』にサインするそうだ。そして「私たちは食べものの育て方を学び、野生生物のための庭づくりを行います」、「コミュニティ活動に参加します」などを宣言することになる。
ハード面だけでなく、コミュニティにも注目しているのは『Fujisawa SST』でも同様だ。イギリスのこの大規模な取り組みも、今後参考になるかもしれない。