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むかし、動画をフィルムで撮っていた時代、撮影はもっとロマンティックなものだった。フィルム代、現像代だけでもお金がかかるし、機材だって安くなかったし、その場では仕上がりがわからないし、見るのだって手間がかかる。いまよりずっと特別なことだったのだ。
そんなアマチュア用8mmカメラの気分でiPhoneを使って動画撮影ができるデバイスが登場した。いまクラウドファンディングのサイト『Kickstarter』で資金募集中だ。
しっかり持って動画撮影ができる
『Lumenati CS1』と名づけられたこのデバイス。スマートフォンを挿入して使う。形はまるでむかしの8mmフィルムカメラのようだ。しかし、ただノスタルジーのためだけにこの形になっているわけではない。しっかり持ちやすく、安定した動画撮影が可能になるというメリットがある。
![CS102](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/CS102.jpg)
この『Lumenati CS1』のメリットは形だけではない。レンズはスマートフォンのものをそのまま使うのではなく、交換式の専用のものを使用する。広角、魚眼から望遠まで、さまざまな焦点距離、画角のものを交換して使うことができる。口径の大きい専用レンズなので、ちゃんと作られていれば画質はいいはずだ。上部にはコールドシューがついていて、撮影用の照明やマイクなどをマウントすることもできる。
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スマートフォンならでは利便性も
いっぽうで、各種設定は挿入したスマートフォンのタッチパネルを操作して行う。そのためわかりやすく直感的に設定することができる。アプリを使ってそのまま編集することもできるし、すぐにネット経由でシェアすることもできる。
![CS103](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/07/CS103-536x1024.jpg)
デリバリーは2016年2月頃の予定。小売価格は249ドルからになるようだ。使えるスマートフォンは手はじめにはiPhone6のみだが、資金集めに成功すれば、ほかにも対応機種を広げていきたいという。
スマートフォンはその性質上四角くて平べったい形状だ。すでに動画撮影機能としては高度なものを持っているが、けっして撮影がしやすい形だとはいえない。もちろん、いまは低価格なビデオカメラも発売されているけれど、撮ったあとの動画の扱いまで考えれば、このデバイスも便利だといえるのではないだろうか。
それにも増して、8mm気分を感じさせるこのデザインがちょっと魅力的だ。そして、そこに最新のiPhoneが入るという組み合わせもユニークだ。なんといっても撮っている姿がむかしの”映画少年”みたいでいいではないか。