謎に包まれたアーティスト「Pejac」が日本にやってきた! アジアツアー中に手がけた作品群に込められた思いとは?

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2015年07月17日 19:01  Pouch[ポーチ]

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渋谷、川崎、そして千葉。それぞれの場所に出現したのは、誰もが目を奪われずにはいられない見事なストリートアートの数々。

真っ黒な、人物や物体のシルエット。よく見るとそれらは立体的で、あたかもそこに実在しているかのよう……! 息づかいまで聞こえてきそうな存在感を放っていて、目に入った瞬間、思わずビクッとしちゃいます。

これらを手掛けたのは、アーティストの「Pejac」なる人物。

【明らかになったのは、性別と出身地&現在所のみ】

この方が一体何者なのか担当エージェントのマックスさんに問い合わせてみたところ、男性であること。そしてスペイン・サンタルデル出身、現在はバルセロナに住んでいるということ以外、詳細はわからないという返答が。み、ミステリアス……作風は異なるけれど、個人的にはイギリスの覆面アーティスト・バンクシーを思い出しちゃったわ。

【印象的なタイトルにも注目したい】

真っ赤な花を点々と付けた木の枝が体の芯を貫く、「Seppuku(切腹)」。

そして道路から突如ニョキッ、一部噛みちぎられたかのように見える傷が生々しい、サメの背びれが列を成す作品、「Shark-fin soup(フカヒレスープ)」。

【葛飾北斎にインスパイアされた作品も】

これらは渋谷の街に現れた作品群であり、葛飾北斎による作品「神奈川沖浪裏」にインスパイアされたと思われる川崎の「Everyone is an artist」、千葉に出現した “盆栽” をフィーチャーしている「Gulliver」もまた、彼がアジアツアーを行った際に生み出した作品なんですって。

【絵具と絵筆、ときには紙やすりも用いて作品を制作】

そのほか香港、ソウルにも足を運んだというPejacさん。マックスさんによれば、彫刻のような立体作品以外、彼が作品を生み出す際に用いるのは、基本的に絵筆そしてアクリル絵の具のみ。なお3D的ビジュアルを実現する場合には、紙やすりを使用しているみたい。

【Pejacさんがストリートで表現し続けている理由】

「芸術に敏感な人たちだけでなく、多様な人々に作品に触れてもらいたい。ストリートは、誰の目にも入る場所だからね」
「アジアツアーはタフで、刺激的で、とても充実していたよ」
「ツアー中は、もっともっと、その土地の政治的・社会的な問題に干渉し、作品づくりに取り組んでみたかった。そういった背景を知るためには、地元民と知り合い、経験を共有して溶け込むことが必要だったんだ」

これらは、Pejacさんご本人によるメッセージ。この点をふまえて作品群に向き合うと、1度目に観賞したときとはまた異なるメッセージを感じ取ることができるのではないでしょうか。

【公式サイトやSNSをチェック☆】

謎多きアーティストPejacさんの作品は随時、公式サイトおよびフェイスブック、インスタグラムにて更新・発表されている模様。気になった方はぜひ、そちらもご覧になってみてくださいね!

参照元:Pejac 、Facebook 、Instagram
画像:@pejac_art
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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