世界で16億kmの走行実績!テスラ「モデルS デュアル」登場でさらに躍進か

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2015年07月25日 09:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

米EVメーカーのテスラモーターズが7月15日、日本の報道陣に人気車『モデルS』のAWD(4輪駆動)仕様となる『モデルS デュアル』を初公開した。

ちなみにベースとなる『モデル S』は2012年6月に発売されて以来、世界で累計販売台数が約8万台に達していると言う。

TESLA_MODEL_S

『モデル S』では車両ごとに同社管理センターと常時走行情報をやりとりしており、そこから割り出した販売済み車両の総走行距離は「10億マイル(約16億km)」。

つまり一台あたり平均で約2万kmの距離を走行している計算になる。

「モデルS」は既に地球と月を2,000回以上往復!

地球から月までの距離が38.4万kmなので、16億kmと言えば2,000回以上往復したことになり、テスラによればこれにより約57万トンのC02排出を削減したとしている。

こうした表現は同社のイーロン・マスクCEOが自動車事業と平行して手掛ける宇宙事業『Space X』に由来していそうだ。

TESLA_MODEL_S

テスラは累計走行距離10億マイル達成を記念したイベントを日本を含む世界の主要都市で開催しており、同車のEVとしての貢献度アピールに余念が無い。

地球上のガソリン車は日本だけでも年間約6.3兆km走行しており、約5,677万リットルのガソリンを消費していることから、同社は「再生可能エネルギー社会への移行にはまだまだユーザーの理解と協力が必要」としている。

0‐100km/h加速「3.3秒」は量産車最高レベル!

今回発表された『デュアル』仕様は『70D』、『85D』、『P85D』の3グレードから選べ、『P85D』の0‐100km/h加速は『マクラーレン F1』をも上回る量産車としては最高レベルの3.3秒。

FFモデルが車両後部にモーターを積んでいるのに対して「デュアル」仕様では車両前後に軽量化されたモーターを搭載、前後輪へのトルク配分を独立制御することで航続距離と加速力を向上させている。

TESLA_MODEL_S

前後のモーター出力は193kW、『P85D』ではリヤに375kWを誇る強力なモーターを搭載、最高速度は250km/hに達する。

気になる一充電あたりの最大航続距離は『70D』が449km、『85D』が505km、『P85D』が494kmとなっている。

車両価格は順に951万円(FF+60万円)、1,075万円(FF+60万円)、1,316万円で、購入時はそれぞれCEV補助金85万円が支給される。

TESLA_MODEL_S

モデルSの『デュアル』シリーズは8月以降に日本への導入を予定している模様。

ソフトウェアがアップデートされる度に潜在的な自動運転機能が順次目を覚ますところなど、まるでPCのような『モデルS』はやはり世界のEVの中でも際立つ存在だ。

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