今年の冬の必需品!? ムレずに「心地よい暖かさ」の吸湿発熱繊維が開発される

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2015年08月10日 21:40  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

布団など掛けずに寝ている暑いこの時期に、羽毛布団の話しで恐縮だが、東洋紡株式会社が羽毛と混合できるアクリレート系吸湿発熱繊維『モイスケア』を開発したことを発表した。

羽毛は軽くて暖かいので衣服や寝具に使われているが、湿気を吸いにくいために蒸れ感があるという欠点があった。

そこで、その欠点を克服するために、アクリレート系吸湿発熱繊維『モイスケア』を羽毛に混合すれば、吸湿性が高まり、蒸れ感が無くなるという効果が出せるようになったという。

羽毛よりも高い吸湿性と暖かさ

例えば、ダウン羽毛にポリエステルを20%混合したものに対し、ダウン羽毛に『モイスケア』を20%混合したものは、約2倍もの吸湿性を示した。

これは利用者の感覚としても、蒸れ感がなくなったと実感できるのではないだろうか。

また、『モイスケア』はダウン羽毛より少ない体積でも同等の保湿性があるため、例えば衣服に使用した場合は、着ぶくれが抑えられてすっきりとしたシルエットになる。

さらに『モイスケア』には不感蒸泄(じょうせつ)と呼ばれる性質がある。これは、人が常に放出している水蒸気を吸収して熱に変える性質だ。この性質があるために、ダウン羽毛だけよりも、『モイスケア』を混合した場合の方が、暖かさを感じられる。

つまり、羽毛に『モイスケア』を混合することで、蒸れ感が減少し、着ぶくれが抑えられ、暖かさが増すといった利点があるのだ。

既に製品化された『ハイブリッド羽毛』

そこで既にフランスベッドでは、『モイスケア』を混合した中綿素材である『ハイブリッド羽毛』を東洋紡と共同開発し、『AS90 HY アニバーサリー65』という製品として、2014年の冬から発売している。

『ハイブリッド羽毛』には『モイスケア』の特性である高い吸湿性が備わっているため蒸れにくい掛け布団となっている。

また、『モイスケア』の混合率を20%にすることで、天然羽毛の心地よさも活かされたままだという。

『ハイブリッド羽毛』ふとんは合掛けふとんと肌掛けふとんの2枚1セットで販売されているので、オールシーズン使えるようになっている。

タオルケットでさえいつの間にか蹴り飛ばして寝ているような、暑苦しい夜を過ごしている時期には考えにくいが、羽毛布団やダウン羽毛を中綿に使った寝具や防寒着を検討する際には、『モイスケア』混合かどうかを気にしてみると良いかもしれない。

【参考・画像】

※ ムレからの開放! 心地よい暖かさ 〜羽毛と混合できる吸湿発熱繊維の開発〜 | ニュースリリース|TOYOBO

※ インフォメーション – フランスベッド ベッド・インテリア

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