【2007年10大ニュース】 時価総額は一時10兆円を突破! 「1人勝ち」状態の任天堂

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2007年12月25日 13:00  mixiニュース

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2007年 10大ニュース

IT編

 2007年の家庭用ゲーム機市場は任天堂の1人勝ちと言っていい。ニンテンドーDS(以下DS)は11月25日時点で国内販売累計2000万台を突破(エンターブレイン調べ)。その達成速度もPS2の倍以上という驚異的なものだった。また、2006年の12月に発売されたWiiは、発売当初から品切れが続出。ライバルであるソニーのPS3や、マイクロソフトのXbox360の伸び悩みをよそにシェアを拡大した。

 DSやWiiの勝因はそのコンセプトの革新性にある。従来、ゲーム機はより美しい映像表現と多機能化をうたい、ゲームの本質からはむしろ離れるような方向性で進化してきた。しかし、それに伴ってコントローラの操作は複雑化。熱心なユーザー以外をゲームから遠ざけてしまう状況も生んでしまう。そこで、DSやWiiはそうした方向とは別の進化の道を模索する。

 例えば、DSではタッチペンという誰にとっても操作が簡単なインターフェイスを導入。その結果、普段ゲームをしないような新しいユーザーを取り込むことに成功した。Wiiの戦略も同様で、操作はリモコン型のコントローラを振るだけといったシンプルなもの。それによって、操作技術に優劣が少なくなり、老若男女が誰でも気軽にゲームを楽しめるようになった。また、ひとりで遊ぶよりも大人数で遊ぶ方がより楽しめるというのもWiiの特徴。その象徴的なソフトである「Wii Sports」や「はじめてのWii」は、本体と同時発売ながら今なおロングセラーが続いている。

 これらの新ハードがヒットしたことによってユーザーの裾野も広がり、ゲームの市場規模も再び拡大している。話題は売上だけに止まらない。Wiiは07年のグッドデザイン賞で金賞を受賞。中国ではWiiに外見が酷似したゲーム機「Vii威力棒」も登場した。

 任天堂の攻勢はまだ続く。12月には健康管理をテーマにした「Wii Fit」が発売。体重や重心を測定できるバランスWiiボードという新たなインターフェイスを登場させ、その革新性を改めて見せつけた。さらに1月には人気ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズ」の続編も発売予定。また、人気タイトル「モンスターハンター」(カプコン)はWiiに、「ドラゴンクエスト」(スクウェア・エニックス)はDSに、他社のハードから移籍を表明している。任天堂にとっては更なるハード普及の追い風になるだろう。最大のライバル、ソニーは携帯ゲーム機PSPの軽量化、PS3の値下げで、ともに追い上げの兆しを見せているが、ハードの普及を後押しするようなキラータイトルの発売はまだ先。しばらくDSとWiiの優位は続きそうだ。(編集・執筆/mixiニューススタッフ)

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