謎の新悪役が語る『スター・ウォーズ』最新作の舞台裏

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2015年12月16日 17:01  ニューズウィーク日本版

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ニューズウィーク日本版

 ついに12月18日から公開される話題作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。本作で注目されるのが新たな悪役カイロ・レン。ダースベイダ―に似た黒ずくめのマスク姿と、十字形に光るライトセーバーがトレードマークだ。


 演じるのはアメリカ人俳優アダム・ドライバー。役のイメージとはまったく違って、温厚で気さくな32歳だ。本誌・佐伯直美が話を聞いた。


――J・J・エイブラムズ監督と初めて面接したときは、どんな役か聞かされなかったとか?


 作品の大まかな要点は説明してくれたけど、出演を承諾するまで脚本は読ませてもらえなかった。だから聞いた話を基に、自分で考えるしかなかった。


――撮影中、脚本は持ち出し厳禁だったというのは本当?


 そんなことはない。僕は当時ニューヨークでドラマの撮影もしていたから、脚本を持ってロサンゼルスと行き来していた。ただし、頑丈な鍵付きのバッグに入れるという条件付きで。落としたりしたら困るから。


――ダースベイダーは何といってもあのテーマ曲が印象的。カイロ・レンもテーマ曲はある?


 ちゃんとある。史上最強のクールな曲さ。自分でも着メロにしたいくらい。


十字型に光るライトセーバーを使いこなす ©2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.


――撮影現場では、演技に入る前によく大声で叫んでいたとか。


 たまにね。理由はいろいろある。食事のケータリングが来ないとか(笑)。僕は考え過ぎるタチだから、自分で自分を驚かせて気分を変えたり、緊張感を高めるためにやるときもある。


――顔を隠した状態で感情を表現するのは難しいのでは?


 確かに精神的な力に頼るしかない。顔が見えなくても心から成り切って演じないと。ボディーランゲージもより重要になる。ある意味で舞台に似ているかな。


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[2015.12.22号掲載]


佐伯直美(本誌記者)


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