認知された男性不妊 6日、衆議院本会議にて厚生労働省は、不妊治療の助成について「夫婦間の体外受精等の不妊治療費用は1回15万円を上限に最大6回」としていたが、今後は30万円に引き上げ、男性不妊治療についても最大15万円の助成をするとを決めた。
「不妊の原因の半分は男性」と久しく言われているが、ようやく国にも男性不妊が認知されたようだ。2015年度補正予算案成立後には、実施される見通しとなる。
無精子症にも希望 高額な不妊治療費がかかるのは女性ばかりではない。例えば、男性の無精子症の場合、これまでは子どもを諦める夫婦も多かったが、精巣内精子採取術(TESE)を受けることによって、子どもを授かることができるケースも増えてきた。その費用は平均で15万〜20万円だ。
採取された精子は、その後、顕微授精や体外受精に用いられるので前述の費用に25万〜50万円が加算されることになる。
TESE(精巣内精子採取術)の流れ
1.局部麻酔をしてから陰囊の皮膚を1cmほど切開してそこから精巣組織を採取します。
2.採取した精細管から精子の有無を顕微鏡で確認します。
3.精細管内に精子が認められない場合は他の箇所を切開して再度採取します。
4.たくさん採取できた場合は凍結保存することも可能なため、複数回の顕微授精が行え妊娠率も上がります。
5.切開して箇所を縫合して終了です。
(男性不妊応援ナビより引用)
今回の助成の拡大により、男性不妊に対する認知もあがる。経済的負担が軽減される以上に、不妊に悩む夫婦の精神的ストレスも減ることを願う。
厚生労働省
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