(C)EGGMODE.inc※この作品は、キャラペディア公式無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?(ボイス&イラストアニメーションドラマ集)】に収録されている作品およびストーリーの一部となります。同作品を、「声優&イラスト」付きのアニメーションドラマとしてご視聴されたい方は、是非無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?】をダウンロードしてお楽しみ下さい。詳細は↓から。
キャラペディア公式無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?】【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]
■作品概要
しずかは幼い頃から、幼馴染で茶道家の「蓮条寺」が師範を務める茶道教室に通っている。小さな頃は仲の良かった二人だったが、成長するにつれて次第に疎遠に。そんなある日、稽古の後で「蓮条寺」から「話がある」と呼び止められるしずか。少し世間知らずの茶道家「蓮条寺」の一途な恋に胸キュンなラブストーリー。
●第5話(後半)「考えたこともなかったな」
蓮条寺「いや・・・点てさせてくれ」
しずか「・・・ゆずわらび、ですか」
蓮条寺「朝の稽古で、弟子が持参したものだ。私がわざわざ購(もと)めたわけでは・・・」
しずか「・・・いただきます」
蓮条寺「・・・」
しずか「おいしい・・・。変わらない味ですね」
蓮条寺「子どもの頃は、これもよく食べたな」
しずか「まだ、“ねりきり”や“こなし”の美味しさは、わからない年齢でしたから・・・」
蓮条寺「・・・美味いか」
しずか「はい」
蓮条寺「どれ、私も頂くとしよう」
しずか「・・・?」
蓮条寺「だめか?」
しずか「いえ、先生もぜひ」
蓮条寺「茶席では規則違反だが・・・一緒に食べると、美味いからな」
しずか「・・・そう、ですね」
蓮条寺「・・・うん、昔と同じ味だ」
しずか「こうして、わらびもちにゆずの風味をつけてあるものは、あまり他所では見かけませんね」
蓮条寺「それに、美味いわらびもちは他の店でも購められるが・・・思い出の味には敵わない」
しずか「えぇ・・・」
蓮条寺「・・・お前とこんなに長い時間話をするのは、ひさしぶりだ」
しずか「先生は、お忙しいですから」
蓮条寺「稽古に取材、講演会にセミナー・・・時々、全部投げ出したくなる」
しずか「先生が、ですか?」
蓮条寺「正直なところ、今日は全て投げ出したのだ。だから時間がある」
しずか「えぇっ?」
蓮条寺「・・・冗談だ」
しずか「・・・驚かせないでください」
蓮条寺「先代が生きていれば、私はまだここまで多くの仕事をさせてもらえてはいない。成長の機会を貰ったと捉えるべきなのだろうな」
しずか「・・・つらくは、ないですか」
蓮条寺「つらい・・・?私が、か」
しずか「はい、」
蓮条寺「・・・考えたこともなかったな」
しずか「・・・」
蓮条寺「忙殺されてはいるが、それなりの充実感も感じている」
しずか「ですが、先ほど『全てを投げ出したくなる』と」
蓮条寺「時々、な」
しずか「・・・先生のことが、心配です」
蓮条寺「それなら・・・こうして時々、一緒に茶を飲んでくれたら有難い」
しずか「お茶を?」
蓮条寺「お前は物静かで良い。名は体を表すとは良く言ったものだ」
しずか「・・・お話をするのが、苦手なだけです」
蓮条寺「それが、良いのだ」
しずか「え・・・?」
【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]第6話(前半)へ続く
●出演キャラクター
蓮条寺泉水(れんじょうじいずみ)25歳:茶道家
野口しずか(のぐちしずか)25歳:家事手伝い
●声優および制作クリエイター
シナリオ:藍沢涼
イラスト:和音ハカ
男性声優:武田直人
女性声優:寺崎まどか
●アプリ概要
様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。
●アプリダウンロード
App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474