【冴え女シリーズ(10)】[ドSなイケメン茶道プリンス様]第5話(後半)「考えたこともなかったな」

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2016年01月20日 11:10  キャラペディア

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※この作品は、キャラペディア公式無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?(ボイス&イラストアニメーションドラマ集)】に収録されている作品およびストーリーの一部となります。同作品を、「声優&イラスト」付きのアニメーションドラマとしてご視聴されたい方は、是非無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?】をダウンロードしてお楽しみ下さい。詳細は↓から。


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【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]

■作品概要
しずかは幼い頃から、幼馴染で茶道家の「蓮条寺」が師範を務める茶道教室に通っている。小さな頃は仲の良かった二人だったが、成長するにつれて次第に疎遠に。そんなある日、稽古の後で「蓮条寺」から「話がある」と呼び止められるしずか。少し世間知らずの茶道家「蓮条寺」の一途な恋に胸キュンなラブストーリー。


●第5話(後半)「考えたこともなかったな」


蓮条寺「いや・・・点てさせてくれ」

しずか「・・・ゆずわらび、ですか」

蓮条寺「朝の稽古で、弟子が持参したものだ。私がわざわざ購(もと)めたわけでは・・・」

しずか「・・・いただきます」

蓮条寺「・・・」

しずか「おいしい・・・。変わらない味ですね」

蓮条寺「子どもの頃は、これもよく食べたな」

しずか「まだ、“ねりきり”や“こなし”の美味しさは、わからない年齢でしたから・・・」

蓮条寺「・・・美味いか」

しずか「はい」

蓮条寺「どれ、私も頂くとしよう」

しずか「・・・?」

蓮条寺「だめか?」

しずか「いえ、先生もぜひ」

蓮条寺「茶席では規則違反だが・・・一緒に食べると、美味いからな」

しずか「・・・そう、ですね」

蓮条寺「・・・うん、昔と同じ味だ」

しずか「こうして、わらびもちにゆずの風味をつけてあるものは、あまり他所では見かけませんね」

蓮条寺「それに、美味いわらびもちは他の店でも購められるが・・・思い出の味には敵わない」

しずか「えぇ・・・」

蓮条寺「・・・お前とこんなに長い時間話をするのは、ひさしぶりだ」

しずか「先生は、お忙しいですから」

蓮条寺「稽古に取材、講演会にセミナー・・・時々、全部投げ出したくなる」

しずか「先生が、ですか?」

蓮条寺「正直なところ、今日は全て投げ出したのだ。だから時間がある」

しずか「えぇっ?」

蓮条寺「・・・冗談だ」

しずか「・・・驚かせないでください」

蓮条寺「先代が生きていれば、私はまだここまで多くの仕事をさせてもらえてはいない。成長の機会を貰ったと捉えるべきなのだろうな」

しずか「・・・つらくは、ないですか」

蓮条寺「つらい・・・?私が、か」

しずか「はい、」

蓮条寺「・・・考えたこともなかったな」

しずか「・・・」

蓮条寺「忙殺されてはいるが、それなりの充実感も感じている」

しずか「ですが、先ほど『全てを投げ出したくなる』と」

蓮条寺「時々、な」

しずか「・・・先生のことが、心配です」

蓮条寺「それなら・・・こうして時々、一緒に茶を飲んでくれたら有難い」

しずか「お茶を?」

蓮条寺「お前は物静かで良い。名は体を表すとは良く言ったものだ」

しずか「・・・お話をするのが、苦手なだけです」

蓮条寺「それが、良いのだ」

しずか「え・・・?」


【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]第6話(前半)へ続く


●出演キャラクター

蓮条寺泉水(れんじょうじいずみ)25歳:茶道家
野口しずか(のぐちしずか)25歳:家事手伝い

●声優および制作クリエイター

シナリオ:藍沢涼
イラスト:和音ハカ
男性声優:武田直人
女性声優:寺崎まどか

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。

●アプリダウンロード

App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474

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