アニメ(FA)では第1話から最終話まで登場し、場面がセントラルだと少なからず出番のある「アレックス・ルイ・アームストロング」少佐。アメストリス軍の主要キャラクターには航空機関係の名前が付いているのにも関わらず、なぜか彼だけはジャズミュージシャンから名前が採られているようです。当初は「ヒューズ」を「フォッカー」にしようとしたものの、「タッカー」と似ているから変更するなど、名称には細かい配慮をしているのですが、彼だけは航空機とは無縁の名前というのは小さな謎です。今回はそんな「アレックス・ルイ・アームストロング」の魅力についてご紹介させて頂ければと思います。
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http://www.charapedia.jp/character/info/10061/
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■ハガレンの「徳光さん」?
そのいかつい体と声(ラオウの内海賢二さん)、「我輩」という一人称からは想像もつかないほどの感動屋で涙もろいのが「アレックス・ルイ・アームストロング」の特徴のひとつです。感動すると、泣きながら「エドワード・エルリック、この筋肉で無聊を慰めてくれよう」と、ムキムキの肉体でエドを抱きしめるのが、アニメ前半のお約束。しかし、非情に徹する事の出来ない性格によって、軍人としてはつらい思いをする事もしばしば。一般市民をも虐殺したイシュバール殲滅戦は、優しい彼にとって耐え切れないもので、軍令に背いてしまった事は彼のトラウマにもなっています。
■筋肉好き
アームストロング少佐はその二つ名「豪腕」にふさわしく、鍛えぬかれた肉体を持っています。・・・が、それを必然性無く誇示する場面が多く、これによってギャグ的な存在となってしまう事がほとんど・・・。エルリック兄弟とスカーの最初の闘いでも、「ホークアイ」中尉が「なぜ裸?」との感想を漏らしています。
また、敵であっても同類(?)に会うと嬉しいようで、デビルズネストで筋骨隆々の「ロア」と戦った時は、その充実感を隠そうともしませんでした。そして「約束の日」では、ホムンクルス・スロウスとの闘いで危機に陥ったところへ助けに入った「イズミ」の夫「シド」も筋肉自慢と見るや、「勇気百倍、筋肉千倍」と叫び、瞬時に友情で結ばれ見事なコンビネーションを見せつけました。ちなみにホムンクルスが倒される場面にギャグ的要素があるのはここだけです。
■和解と成長と
何かとギャグ的に描かれる事も多い「アレックス・ルイ・アームストロング」ですが、その格闘能力と錬金術の力は、スカーも“手強い敵”と認めるほどです(「アームストロング家に伝わる◯◯術」は錬金術というよりも工芸ですが)。物語が始まった当初はイシュバール戦の影響でトラウマを抱え、剛毅な姉「オリヴィエ」少将から疎まれている状況でしたが、「約束の日」では、スロウスから逃げるよう勧める兵に対し「そんなこと出来るわけなかろうが!」とトラウマを払拭して闘いに臨む決意を見せます。そして、最後までエルリック兄弟と闘い抜き、姉からも「必ず勝て」と言葉をかけられるなど、この闘いを通じて大きく変化を遂げたといえます。最終決戦の場に皆とともに向かうための錬成をした時はやはり上半身裸でしたが・・・。
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★記者:ルーデル(キャラペディア公式ライター)