アニメ『黒執事』に登場するキャラクター「グレル・サトクリフ」。主人公「セバスチャン」が黒をメインカラーとした“悪魔で執事”なのに対し、彼は赤がメインカラーの“死神で執事(最初だけですが)”というキャラクターです。スーツ姿に長い赤髪、赤縁のメガネ。蓋を開けてみればオネエ口調(オカマ)、武器(死神の鎌)はチェーンソー、セバスチャンにベタ惚れ、決め台詞は「これでも執事DEATH☆」・・・と、これでもかという程に濃いキャラ付けがされています。
彼は「セバスチャン」と「シエル」の関わる事件に、死神の職務という形で関わり、敵対する事もあれば、逆に彼らに情報提供するなど、「セバスチャン」や「シエル」とは、また別の立ち位置で事件に関わってきます。
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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■恋多き乙女(?!)
概要からしてなかなかぶっ飛んでいる「グレル・サトクリフ」。セバスチャンにベタ惚れという設定を持ち、作中でも何度も何度も彼にアプローチをかけています。赤がメインカラーでオネエ口調(女性言葉)、元々の見た目がやや中性的なのもあって、見ようによっては女性にも見えますが、彼はれっきとした男です。
もっとも、猛アピールの度にセバスチャンに軽くあしらわれたりぶっ飛ばされたりしているのですが、そんな程度では彼の恋の火は消せません。しかし、これほどセバスチャンに猛アピールをかけている割に、本命は同僚死神のウィリアム(通称ウィル)だったりします・・・。何とも複雑な乙女心です。
■かなりの強敵で実力者
そんな彼の作中での活躍ですが、死神という人外の存在だけあって要所で強敵として立ちはだかります。3話、4話ではドジで気弱な執事のフリをしつつ、切り裂きジャック事件の犯人として殺人を繰り返し、犯人である事がバレると首謀者の「ミセス・レッド」をも殺害。その後、5話にて「セバスチャン」と直接対決に至り、彼を窮地に追い込むほどの戦いぶりを見せます。
また第2期においても、3話でチェーンソーを使っての壁昇りという、物理法則を盛大に無視した荒業を見せつけ、8話でも「ハンナ・アナフェローズ」を、「地味なメイドの分際で手こずらせるんじゃないわよ」という完全に悪役な決め台詞で一蹴します。あふれ出る変態っぷりや後述のヘタレっぷりに隠れ気味な感はありますが、彼のこの強さとダークさは、『黒執事』世界の中では決して見過ごせない魅力と言えます。
■実はヘタレな面もある
そんな彼ですが、実はヘタレキャラとしての一面も持ち併せています。まず、初登場時からして、「死神の鎌の無断使用と無断改造」という規律違反を犯した為に同僚死神の「ウィリアム」からお仕置きでフルボッコにされてしまいます・・・。当のウィリアムは足元のグレルを思い切り踏みつけつつ、さらっとセバスチャンと会話をしているのですが、グレルはガチ悲鳴を上げています。
また、その後、チェーンソー型死神の鎌を取り上げられ、代わりの死神の鎌(見た目はただの文具ハサミ)を持って再登場しますが、いざと言う時にキャーキャー叫びながら死神の鎌をチョキチョキさせたりと、かつての強敵っぷりが嘘のようなヘタレで微妙に可愛い姿も・・・。そんなヘタレっぷりも彼の魅力の一つでしょう。
■圧倒的な存在感
明確に敵対者とも協力者とも言えない微妙な立ち位置で活躍する「グレル・サトクリフ」。だからこそ、敵になっても協力者になっても(というかもはや登場するだけでも)抜群の存在感を見せつけてくれます。何より、どの立ち位置からでも、セバスチャンへの猛アピール(とセバスチャンからのあしらいやどつき)は忘れず、作品においても彼とセバスチャンのやりとりは大きな見所のひとつです。
色物・変態・ギャグキャラとしてのキャラクターを持つ一方で、決める時はちゃんと(悪く)カッコよく決めてくれる。そんな一癖あるキャラが好きと言う方には、是非ともおすすめしたい魅力的なキャラクターです。
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★記者:いっち〜(キャラペディア公式ライター)