【コラム】 「萌え」の街、秋葉原の異色グルメ

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2008年01月22日 10:42  よりミク

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よりミク

 かつて秋葉原は電気一色の街でした。しかし、近年ではメイドの居る街として観光地化が進み、それに伴って飲食店の進出も増えています。それらの店舗のそこかしこに、秋葉原カルチャーの色濃い影響を垣間見ることもできるようです。
ブルーギルのフライを挟み込んだ「もっふるたん」
ブルーギルのフライを挟み込んだ「もっふるたん」
 台湾発祥のアイスクリームを販売する秋葉原の名物店「ドラゴンアイス」。そこで「もっふるたん」という名前の食べ物が発売され、話題を呼んでいます。「もっふるたん」の一般的な名称は「モッフル」。「モッフル」とは、日本のお餅とベルギーのワッフルが出会って生まれた新しい食べ物です。作り方は簡単、お餅をワッフルメーカーで焼くだけ。外側はサクサク、内側はもちもち。その新しい食感が人気の秘けつです。  従来、お餅の取り合わせとしては、しょうゆや海苔、あずきやきなこなどが一般的でしたが、「モッフル」では、これまで有り得なかった取り合わせが実現。チョコレートやアイスなどを振りかけてトッピングしたり、とんかつを挟み込んでハンバーガーのようなスタイルにしてしまうことも可能になりました。  「もっふるたん」の具材も先に述べたようなものが主流ですが、実は「ベビースター」なんていう変り種もあります。けれど、その中でもひときわ異彩を放っているのはブルーギル。ブルーギルは北米が原産の淡水魚で、かつて天皇陛下がお持ち帰りになり、今や日本の生態系を荒らす嫌われ者としてその名を知られています。ドラゴンアイスでは、そのブルーギルをフライにし、レタスとタルタルソースとともにモッフルに挟み込んで提供。今でこそ嫌われ者ですが、元々食用として養殖を見込まれていたお魚だけに、味は良好です。
黒ごま&きなこの「もっふるたん」
黒ごま&きなこの「もっふるたん」
 食べられるものは何も軽食だけに限りません。海鮮丼の専門店「鮪DON屋」では、「ツンデレらいす」というメニューが名物になっています。ご飯の上に敷き詰められた水菜と豆腐。その上にマグロ、タコ、エビなどの海産物、鴨のスモークにわさびマヨネーズがトッピングされています。そして、その中央にはひときわ目を引き付ける金色の卵。正体は色を染めた薫製卵なのですが、幸運をもたらしてくれるとか。でも「ツンデレ」と言えば、ツンツンとデレデレの二面性を持った性格を指すはずなのに、このネーミングは一体どうしてなのでしょう? 実はその由来は、意外なところにありました。わさびのツンとくる刺激と豆腐のデレっとした食感、そこから名付けられたのだそうです。
金の卵が眩しい「ツンデレらいす」
金の卵が眩しい「ツンデレらいす」
 秋葉原にはこの他にも、一食でふたつの味が楽しめてしまう「変身ラーメン」や、中国でニュースになった偽装肉まんのパロディ「段ボール肉まん」など、ネーミングセンスや斬新なアイデアの際立ったグルメが多数存在しています。それらはひとえに秋葉原という土地の文化的な豊かさが育んだ賜物だと言えるでしょう。かつてのオタク文化がそうであったように、ここから発信される食文化がいずれ日本中を、そして世界を席巻する日もそう遠くないのかも知れません。(編集/執筆:mixiニューススタッフ)
金の卵が眩しい「ツンデレらいす」
左上:段ボール肉まん、右上:段ボール肉まんの店舗、左下:ラーメン缶、右下:変身ラーメン
※段ボール肉まん「毬琳」は5月11日で閉店いたしました。(5月13日追記) 関連サイト ドラゴンアイス:http://akibadragonice.com/ Akiba Noodle さくら:http://www.akiba-noodle.com/ 段ボール肉まん「毬琳」:http://www.akiba-maririn.com/index.html
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