名門モリワキと協力し、国内二輪レースへ進出。ピレリジャパンが2017年活動計画発表

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2017年03月28日 23:01  AUTOSPORT web

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ピレリジャパンは東京都内で記者発表会を行った
ピレリジャパンは3月28日、東京都内で記者発表会を行い、乗用車用タイヤの新製品および2017年の活動計画を明らかにした。

 2011年シーズンからF1のオフィシャルタイヤサプライヤーを務めているピレリ。これまでWRC世界ラリー選手権をはじめ、数々の四輪カテゴリーにタイヤを供給してきたほか、二輪カテゴリーではスーパーバイク世界選手権(SBK)のタイヤサプライヤーを担当しており、レースファンにとってはおなじみのブランドだ。

 今年でモータースポーツ活動開始から110周年を迎えるピレリは、今季世界5大陸で224の選手権、年1174レースにタイヤを供給する。日本に関連するものとしては4月に開幕を迎えるブランパンGTシリーズ・アジアをはじめ、アウディR8 LMSカップ、フェラーリチャレンジ、ランボルギーニ・スーパートロフェオにタイヤサプライヤーとして参画する。

 また、ピレリは日本の二輪カテゴリーでの活動を強化するべく、名門モリワキエンジニアリングとパートナーシップを締結。全日本ロードレース選手権や鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦する。

 ピレリジャパンで二輪部門の責任者を務めるエンリコ・ダロヤは「モリワキエンジニアリングとの関係はパートナーシップ以上のものだ」と表現した。

「日本のトップチームとの協力は、我々に日本の二輪モータースポーツへ参入するチャンスを与えるもの。今年、全日本ロードレース(のJSB1000)ではタイヤサイズが17インチに引き上げられるが、私たちにはほかのカテゴリーでのノウハウがあり、それを活用できると判断した」

「鈴鹿8耐に関しては16.5インチだが、将来的にはインチサイズの引き上げが検討されており、その時を待たずして参戦することに意義がある」

「今年はチャレンジングなシーズンになるだろうけど、楽しみだ」

 ダローニャによれば、モリワキとのパートナーシップは「中長期的なもの」になるとのことだ。

 なお、同社はインドネシアに二輪タイヤ用の新工場を建設しており、アジア地域での活動を強化していくほか、日本市場向け専用製品の開発強化も進めていくとのこと。

 今回の発表会では快適性と安全性をバランス良く両立したという新製品『CINTURATO P6(チントゥラートP6)』もお披露目。日本で人気のコンパクトカーやハイブリッドカー、ミニバン向けの製品で、転がり抵抗を減らすことで燃費を向上させたほか、ノイズの低減、ドライ&ウエット路面でのグリップ力も向上させたという。

 チントゥラートP6は全21サイズで構成され、4月1日より順次発売される。
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