「親(特に母親)は子どものために犠牲になるべき」
「子育て中はアレもコレも我慢しろ」
よく、“社会から”こんなプレッシャーがあるから子育てしにくい、という声がありますよね。先日の「初詣ベビーカー論争」にも、さっそくこんな意見が。
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私も少し前まで社会からの“呪い”だと思っていました。でも、最近気づきました。
「我慢すべき」と呪いをかけているのは、自分自身だったということに!
私は先日、2泊3日のひとり旅をしてきました。行先は別府温泉。自分のペースで歩けて、好きなときにご飯が食べられて、ゆっくりお風呂に入れて、眠くなったら寝られて、蹴っ飛ばされて真夜中に起こされることのない幸せを堪能してきました。
この間、誰が子どもをみていたかというと旦那です。そもそもこの旅行は、「出張でマイルがたまったから使いなよ」彼が提案してくれたものでした。
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最初は「3日間も家を空けるなんて」と罪悪感がありました。やっぱり、「母親が子どもを放置して旅行に行くなんてありえない」という“社会の風潮”が気になったんですね。
でも実際はどうでしょう。誰にも非難も批判もされませんでした。
背中に「子ども置いて旅行してまーす」って書いてあるわけじゃないんだから、言わなきゃわかりゃしない。自分が楽しみたかったら楽しめばいい。子どもはもうひとりの親(つまり旦那)が世話しているんだから、何の問題もない。私は帝王切開の傷があるから、温泉で見る人が見れば、母親だとわかります。でも私をとっつかまえて「子育てはどうしたの!」と説教する人もいませんでした。“社会”からのプレッシャーなんて存在しません。あるのは、自分自身の思い込みです。
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もちろん、子育てにはある程度の犠牲はつきものです。でも我慢や犠牲が限界値を超えて、「子どもの“せい”で何もできない」というネガティブな感情が生まれるのは精神衛生上好ましくありません(経験済み)。その気持ちが子どもに向くくらいだったら、自分のやりたいことを少しでもやったらいい。
私も本当は、月単位で世界中をプラプラしたり、バイクで日本中を走り回りたいです。そんなのは、今は絶対無理。でも要望は100%叶わなくても、2泊3日の温泉旅行をするだけで心の満足度はものすごくアップします。
自分をがんじがらめにしているのは、自分自身かもしれません。外圧ではなく内圧。自分の気持ちを見直してみてはいかがでしょうか?