古巣に恩返しか、それとも… “レジェンド”イチローが選ぶ「道」とは?

2

2018年01月12日 22:00  citrus

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

citrus

出典:「The official site of Miami Marlins」より

マーリンズからFA(フリーエージェント)となり、来季の所属先を探しているイチロー外野手。昨年の10月に44歳となりましたが、「最低でも50歳まで現役」を公言しているだけに引退は考えにくいですが、すんなりと所属先が決まるのも難しい状況です。現時点でメジャー7球団ほどが興味を持っているともいわれていますが、FAマーケット(市場)の動きがスローなだけに、2月のスプリングトレーニング(キャンプ)直前まで決まらない可能性が高いでしょう。

 

もちろん、指導者がらみで日本球界復帰の可能性もゼロではないでしょうが、史上30人目となるメジャー3000安打に達している“レジェンド”は、あくまでもメジャーでの現役続行に固執しているともいわれています。

 

 

■メジャーの大ベテランが選ぶ「道」

 

さて、ここでご紹介したいのは、メジャーの大ベテランがそのキャリアの終盤に取っている“道”についてです。

 

その“道”というのは、キャリアの終盤に選ぶチームは、メジャーの第一歩を踏み出した古巣だったり、出身地や出身州、出身校の近くだったりすることです。とくに古巣への思いが格別に強いといえるでしょう。

 

59イニング連続無失点のメジャー記録を持つ「ミスター・ゼロ」ことオーレル・ハーシュハイザー投手は、1979年のドラフトでドジャースに指名され、1995年にチームを離れると、インディアンズ、ジャイアンツ、メッツなどを経た後の2000年にドジャースへ復帰、その年のオフに引退しました。

 

守備の名手として知られたトリ―・ハンター外野手は、1993年のドラフトでツインズに指名され、2007年まで過ごした後、エンゼルス、タイガースを経て、2015年にツインズへ戻りました。1998年にカブスで衝撃的なデビュー(1試合20奪三振)を飾ったケリー・ウッド投手は、2009年にインディアンズ、2010年にヤンキースに移籍しましたが、最後はカブスで現役を終えました。メジャー通算630本塁打を放ったケン・グリフィーJr.は、1987年のドラフトでマリナーズに1位指名され、2000年にトレードでレッズへ移籍、ホワイトソックスを経て、2009年にマリナーズに復帰し、2010年に引退しています。

 

 

■古巣や地元への「還元」と「恩返し」

 

このように、メジャーではキャリアの終盤を古巣で迎える選手がとても多いのです。しかも、その際は年俸が低くても構わないという選手がほとんどです。古巣や地元への「還元」や「恩返し」という意識が高い証拠かもしれません。

 

となると、イチローはメジャーの第一歩を踏み出し、2012年のシーズン途中まで在籍した古巣マリナーズへ復帰する? いやいや、44歳のイチローが「50歳まで現役」を公言しているだけに、まだ「キャリアの終盤」ではないと判断すれば、マリナーズ以外ということになります。

 

いずれにしても、その去就から目が離せません。

このニュースに関するつぶやき

  • 古巣はオリックスだろう?
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(3件)

ニュース設定