1948年創業、70年も親子代々で受け継いできた南仏プロヴァンスのパティスリー老舗ブランド「La maison JOUVAUD」の京都祇園店が、5月25日にオープンした。町屋づくりの古民家を大胆にリノベーションした同店では、「La maison JOUVAUD」で人気のスイーツだけでなく、抹茶味やほうじ茶味の限定スイーツや、ブールショコラに熱々のチョコレートソースを流し込むメニューを通年提供するという。
フランスではカルパントラ、アヴィニヨン、リルシュラソルグに店舗を構えている「La maison JOUVAUD」。このたびオープンした「La maison JOUVAUD 京都祇園店 ブティック&サロン」(http://www.patisserie-jouvaud.jp/kyoto.html)は、日本では広尾(東京)と名古屋に続く3店舗目となる。
他にも「La maison JOUVAUD」で人気の生キャラメルでは、同店限定の抹茶味も登場。マイイ氏も「抹茶味の生キャラメルはとてもおいしかった」と顔をほころばせた。そして抹茶とバルサミコ酢、フィグ(イチジク)の組み合わせが絶妙なハーモニーを生み出す、抹茶フィグ味の「ケーク」が味わえるのも同店だけ。ほうじ茶味の生ロカイユも限定商品だが「限定として抹茶味やほうじ茶味を出したのは京都らしさを感じてほしいから。とはいえ、ただ京都に寄るのではなく、フランスとの融合を目指しました」と店長は明かす。
実はこの「La maison JOUVAUD」を日本で展開しているのは、「あずきバー」で御馴染みの井村屋だ。小豆やあんこなど和菓子の印象がある井村屋だが、これまでにもアメリカンスタイルの「アンナミラーズ」を運営している。井村屋会長・浅田剛夫氏は、ジュヴォーブランドの関西進出に京都を選んだ理由について「京都はさまざまな国の人がやってきます。商業的に見て、フランス菓子が受け入れられやすい環境があると考えました。加えて、京都の人はとても本格志向。味についても深い造詣があるプロフェッショナルな方々が多い。そうした土地で喜んでもらうのが第一だと考え、関西の第1号店として京都に出店しました。成功すれば大阪や神戸に広がる可能性もあるかと思います」と語っている。
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)