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福山雅治が“仕事をする理由”を正面から問いかける 『集団左遷!!』嵐の予感をはらんだ第1話

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2019年04月22日 10:51  リアルサウンド

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 「私が支店長ですか!?」。


 4月21日に第1話が放送されたドラマ・日曜劇場『集団左遷!!』(TBS系)で、三友銀行に勤務する片岡洋(福山雅治)は蒲田支店長の辞令を受ける。


参考:『集団左遷!!』福山雅治の“必死すぎる中年男性”姿は必見! イメージを一新する“普通”ぶり


 合理化を進める三友銀行にとって業績のふるわない蒲田支店は廃店候補のひとつであり、12年前に合併した大昭和銀行の本店が蒲田支店だった。合理化を中心になって進める人事担当の常務取締役・横山輝生(三上博史)からは「頑張らなくてけっこうです。余計なことは何もしないでいただきたい」とさっそく釘を刺される。無事に廃店となった暁には、片岡らの身分は銀行が保証すると言うのだ。


 メガバンクが相次いで合理化を進め、AIによる人員削減やフィンテック企業の台頭など、銀行を取り巻く状況は厳しさを増している。『集団左遷!!』でもいわゆるリストラ対象とされた支店には不可能な融資目標が示され、達成できなければ支店まるごと取り潰される。行員の身分も保証されない。


 本部の命を受けて蒲田支店に乗り込んだ片岡を待ち受けていたのは副支店長の真山徹(香川照之)。「ここは三友系の店とは違って時間がゆるやかですから」と真山が語るように、開店30分前になって行員たちが出勤してくる。あくびを噛み殺しながら入ってくる滝川晃司(神木隆之介)。ようやく支店長第一声と思った矢先、法人営業2課の平正樹(井之脇海)から着電が。「すみません! YCSが夜逃げしました!」。テラー・木田美恵子(中村アン)の言葉にフロアは騒然とする。片岡は滝川とともに顧客のもとに向かうのだが……。


 冒頭からさっそく前途多難の予感が漂う。半年で100億円という本部が示した融資目標に片岡はどのように立ち向かうのか。実のところ、『集団左遷!!』の放送前には、本部から身分を保証されている片岡が、廃店がなかば決定した蒲田支店に赴任する設定にリアリティを感じなかったが、第1話を見てその疑念は払拭された。「死にたい」が口癖の平を連れて、夜逃げしたYCS社長・米山(平山浩行)を探し回る片岡。いまどきの若者である平を「あきらめたらそこで終わり」、「現場百遍」、「正義は必ず勝つ」と刑事ドラマさながらのセリフで鼓舞する片岡は、いちど引き受けた仕事はやり遂げる熱血漢なのだ。逃走する米山の車にしがみついて追いすがり、カバンを小脇に抱えて走る片岡の姿からは、忘れられつつあるシンプルでひたむきな仕事への情熱が伝わってくる。


 そんな「頑張ってしまう」片岡の性格を察知してか、本部から早々に臨店の連絡が入る。蒲田支店を訪れた検査部次長の鮫島正義(小手伸也)は、滝川が担当する融資先の延滞報告書がないことに気づいて全額回収を命じる。融資先の鶴田工房に向かった片岡が目にしたのは、ケガをした工場主に代わって作業を手伝う滝川の姿だった。融資を継続するため本部に掛け合う片岡に、横山は「三友銀行のために迷いは捨てろ」と言い放つ。不器用ながらも頑張ろうとする行員たちを目にして片岡の心に迷いが生じていたのだ。案の定、不可能な目標を示された行員たちはいっせいに反発する。真山は、どうせ廃店になるなら、ことを荒立てずに少しでも良い出向先に行きたいと話す。


 あくまでも蒲田支店を廃店にしなければならないと語る横山に「働いている人間の気持ちはどうでもいいのか」と問いかける片岡。「誰だって仕事を与えられたら頑張りたいと思うじゃないですか。だってサラリーマンをやっているんですから」。ノルマを達成し蒲田支店を存続させるために、必死に横山に懇願する片岡のセリフは私たちが日々仕事をする理由を正面から問いかけるものだった。「お願いです。私に頑張らせていただけませんか」。そして片岡はついに横山から「好きにしてください」という言質を引き出す。それは、片岡自身の未来を賭けた言葉でもあった。


 身体ひとつで不可能なノルマ達成に挑もうとする片岡。足並みのそろわない行員たちを従えて、廃店が宿命づけられた蒲田支店を存続に導くことができるのか? 平成最後の下剋上がはじまった。


■石河コウヘイ
東京都出身のエンタメ系ライター。年間ドラマ視聴数は50作品以上。三度のメシとエンタメが好き。


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