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栗田貫一、モノマネから本物へ 「ルパン三世」24年の葛藤

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2019年05月26日 08:15  シネマトゥデイ

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写真「ルパン三世」の声でもおなじみの栗田貫一
「ルパン三世」の声でもおなじみの栗田貫一

 1995年の映画『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』で、故・山田康雄さんから急きょ代役としてルパン三世の声を引き継いだ栗田貫一。あれから約24年、ルパン声優としてのキャリアを地道に積み重ね、今月31日から公開される『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』では、グッと抑えたクールな声で新たなルパン像を表現する。モノマネ芸人からの異例の抜てきに、最初は「申し訳ない気持ちでいっぱいだった」という栗田が、ルパンを演じ続ける“覚悟”を決めるまでの葛藤の日々を振り返った。


 本作は、「ルパン三世」に登場するキャラクターをクローズアップする『LUPIN THE IIIRD』シリーズ第3弾。1弾の次元大介、2弾の石川五ェ門に続き、抜群の美貌とプロポーションを武器に、欲望のままに男たちを惑わす峰不二子を軸にした物語が展開する。シリーズ前2作の監督を務めてきた小池健が続投し、ボイスキャストもルパン役の栗田をはじめ、次元役の小林清志、不二子役の沢城みゆきらが集結。ゲストキャラクターとして登場する殺し屋ビンカムを、「ルパン三世」シリーズ初参加となる宮野真守が務める。


 このシリーズでは、ルパンはサポート役に回り、いつもの弾けたルパンは鳴りを潜める。「今回で言えば、主人公は不二子なので、そんなに跳ねる必要はないですよね。山田さんから受け継いだポピュラーなルパンではなく、どちらかというと、僕の地声のテイストに近いのかなと。ピアノの鍵盤でいうと、左端の方。こんな低くて暗い音をよく使ったなって思ったけれど、逆にあまり縛りをもうけず、いろんなカタチでルパンを描いていくんだ、という意志は伝わってきましたね」


 思えば、『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』から約24年、「山田さんが演じたルパン」のモノマネがきっかけで始まった声優業。当初はダメ出しも多く、自己嫌悪感しかなかったと栗田は振り返る。「ある日、スタッフから『山田さんが倒れられたので、ちょっと助けてもらえないか』という連絡が入った。おそらく、録り残しが少しある程度だろうと思ったので、『喜んで』と快諾して現場に入ったら、まだ何も録ってないと。『いやいや、声優なんてやったこともないし、できるわけがないでしょう』とお断りしたんですが、もう周りの状況が断れる雰囲気でもない感じで」と苦笑い。「当時、銭形警部役を務めていた納谷悟朗さんや次元役の小林清志さんから、『お前でいいんだよ』と温かく支えてもらっていました」


 クオリティーが高くてもモノマネはモノマネ、「声優は全く違うもの」と栗田は強調する。「僕がモノマネのネタとしてやっていたのは、せいぜい20秒くらい。しかも『フ〜ジコちゃ〜ん!』とか、ルパンの象徴的な部分しかやったことがなかった。だから、ルパンがご飯を食べているとか、次元と話をしているとか、普通のテンションのルパンがわからないので、どうしてもモノマネっぽく大袈裟なノリになってしまう。完成作品を観たときは、もう気持ち悪くて……申し訳ない気持ちでいっぱいになった」と吐露。


 消化不良のまま、ルパンを演じ続けていた栗田だが、大きな転機が訪れる。2011年のテレビスペシャル「ルパン三世 血の刻印 〜永遠のMermaid〜」で声優が一新されたのだ。「その話が出たときは、ヘタなりにルパンを十分やらせていただいたので、正直『今までありがとうございました』という気持ちでした。ところが、ルパンと次元だけがどうしても適任者が見つからないということで、再び僕に声がかかった。『本当に僕でいいんですか?』と何度も念を押しましたが、スタッフの意志は固い。それなら『よーし、やってやるぞ!』と。このときからですね、責任感というものが生まれたのは」と述懐する。


 その後、「ルパン」と並行して、海外ドラマ「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」(2007〜2013)の日本語吹替えで、江原正士や雨蘭咲木子らトップクラスの声優に囲まれながら主人公を演じ、声優のスキルを磨いた栗田。ようやく、山田さんをマネするのではなく、ルパンを“ルパン”として演じることがわかってきたという。「少し前までは、新作の話が来るたびに『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)を家でつけっ放しにして、山田節を耳に刷り込んでいたんですが、もうベースが『ルパン三世』であればいいのかなと。そういう芝居が段々わかってきた気がします」と言葉をかみしめる。


 「50代の山寺宏一さん(銭形警部)、40代の浪川大輔さん(石川五ェ門)、そして30代の沢城みゆきさんと、各世代のレジェンドたちが新たに(『ルパン三世』シリーズの)メンバーに加わってくれたことも大きな刺激になりました」と笑顔を見せる栗田。先日亡くなった原作者モンキー・パンチさんの思いを受け継ぎながら、栗田ルパンのさらなる活躍に期待したい。(取材・文:坂田正樹)


『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』は5月31日より新宿バルト9ほか限定公開


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このニュースに関するつぶやき

  • 正直な話、クリカンと山田さんの違いがよくわからないわ…厳密には同じではないが大差ないじゃん。モノマネ呼ばわりされてる意味がわからん。水田ドラみたいにしたらしたで文句言うでしょ?
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  • クリカンさんに代わったばかりのころは「中途半端な物真似」と思っていましたが最近は「ルパンの声」に聞こえます。すっごく努力したのだと思います。
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