大谷、16度目マルチで3割目前　第3打席に内野安打、プホルス適時打で生還

◆ 俊足飛ばし楽々と一塁セーフ

　エンゼルスの大谷翔平選手が現地時間28日（日本時間29日）、本拠地のアスレチックス戦に「3番・指名打者」で先発出場。2戦ぶりに複数安打をマークし、今季の打率を.297へ上げた。

　前日に10号2ランを放ち、2戦連発に期待がかかる大谷。2点を先制された直後の1回裏、一死一塁の場面でアスレチックスの先発右腕・ファイアーズの4球目を捉えたが、ライナー性の鋭い打球を左翼・グロスマンに好捕され、第1打席は左飛に倒れた。

　5点を追う4回は先頭打者として2度目の打席。ファイアーズのカーブにタイミングが合わず2球で追い込まれたが、3球目のチェンジアップに上手くバットを合わせ、一、二塁間を痛烈に破る右前打で出塁した。先頭打者としてチャンスメイクしたが、エンゼルスは後続が凡退。反撃の狼煙を上げることはできなかった。

　大谷は0−5の6回もファイアーズと対戦。一死無走者の場面で三塁線への内野安打を放ち、楽々と一塁ベースを駆け抜けた。その後、二塁へ進んだ大谷は、5番・プホルスの左前適時打で生還。エンゼルスはこの回、ようやく1点を返した。

　大谷はこれで、今季初の代打安打をマークした23日（同24日）のカージナルス戦から5試合連続安打。マルチ安打は今季16度目で、打率は.297にアップした。